
この記事は、下記の人へ向けた内容となっています。
- トレンドラインの役割が知りたい
- なぜトレンドラインが有効なのか知りたい
- トレンドラインの優位性を学びたい
記事を読むことで、トレンドラインの役割と優位性を理解することができるので真剣に勉強をしようとする意欲が湧いてくると思います。
トレンドラインは、古い時代からずっと優位性が確認されている普遍的なテクニカル指標です。
実際に毎日相場を研究している私もトレードで使っていて有効性を確認できているし、分析していてもなぜぴったりあてはまるか不思議に思うくらい有効なのです(相場の先人たちは神秘的だと表現していました)。
トレンドラインを学んでから実績も伸びてきた私が使っているメインのテクニカル指標なので濃い情報をお届けできると思います。
なぜトレンドラインが有効なの?
多くのトレーダーが売買をする上で価格が安いと思ったり高いと思う基準はなんでしょうか?
それは一人一人基準が違いますが、多くの人がマーケットに参加することで、似たような動きが形成されてきます。
これは不思議な現象で何百年も前から変わっていないことが分かっています。
つまり、人間の欲望や思いが全く別の動物に進化しない限り変わらないのかなあと個人的には思いますね。
その法則のようなものが確率的に多く当てはまるのがトレンドラインであり、その役割です。
それは、多くの人によって価格の上下を左右する取引なら有効で、出来高や取引高が高ければ、株式投資やFXだけでなく、CFDや先物取引、仮想通貨にも同じことが言えます。
水が水素と酸素でできていることは、誰でも知ってると思いますが、なぜ水素と酸素が混ざると水になるのか?誰がそのように決めたのか?それは分からないと思うし、その理由を考えることより、水素と酸素を合わせて水になるという事実を利用したほうが役に立ちそうですね。
トレンドラインの役割
トレンドラインは、主にエントリーポイントの目安として多くの人が意識している一つのポイントです。
この定義から逆を考えると、多くの人が意識していないだろう場面は有効ではなさそうだと判断できますね。
また、トレンドラインを利用することで、トレンドの終了から転換だけでなく、トレンド自体の変化をいち早く見極めることができるのです。
特徴
トレンドラインを有効利用するには、その特徴を熟知しておいた方がいいでしょう。
まず、トレンドラインは、期間が長いサイクルの方が優位性や信頼性が高くなります。
例えば、分足<時間足<日足<週足<月足のような感じですね。
また、トレンドラインへの接触回数が多いほど有効性が高くなります(アベノミクス相場のような長いトレンドの時に特に有効なので大相場に向けてしっかりマスターしましょう)。
トレンドラインの引き方については、『株式投資やFXのトレンドラインの引き方【多くの人が勘違い】』という記事で解説していますので、詳しく学びたい人はご参考ください。
レジスタンスとサポートの役割
トレンドラインには、ラインを越えるとレジスタンスライン(抵抗線)になり、越えなければサポートライン(補助線)になるという役割があります。
上昇トレンドの場合

上昇トレンドは、株価がトレンドラインにタッチすると、トレンドラインが
サポートラインの役割となりそれ以上下げず、上昇するという特徴があります。
しかし、一旦トレンドラインを割ってしまうと、今度はトレンドラインがレジスタンスラインと変わってしまい、それ以上の上昇を阻む特徴があるのです。
下降トレンドの場合

下降トレンドの場合は、トレンドラインにあたると下がる特徴があり、トレンドラインを越えてしまうと、逆にそれ以上下がらなくなるレジスタンスラインとなる特徴があります。
下降トレンドの場合は、売り派閥からみて、サポート・レジスタンスの名称がつきますが、図のイメージを覚えておけば、細かい呼び方を知ってるかどうかなんてトレードに関係ないのでご安心ください。
これらは、かなりトレードに役立つ論点なのでしっかりと覚えておくといいですよ。
将来予測が可能
トレンドラインの特徴を踏まえて、実際にチャートで引いてみると将来の予測ができるような場面があります。
そういうところを狙ってトレードすると、大陽線だからエントリーしてみたがダマシだったなんてことも少なくなりますよ。
トレンドラインを使ったトレードの例

上のチャートは、下落から上昇に転じたような場面です。
まず、下値に沿ってトレンドラインを引きます。
左下のポンっと飛び出したような下げは、悲観しすぎと予想できるので、こういうのは無視をして、次の日の陽線あたりからローソク足をなぞるように引いてみます。
トレンドラインを引くと、もうすぐ株価がトレンドラインにタッチしそうなのが分かりますね。
この銘柄は、監視銘柄に入れてローソク足でシグナルがでたら買うつもりで、明日以降観察していきます。
ついでに、トレンドラインを引き始めてからの初めの高値をトレンドラインに平行に引きます(これをチャネルラインと呼ぶ)。
チャネルラインは、株価が上昇した時、レジスタンスになる目安となるので目標値を設定する一つの目安とすることができますよ(水平線利用でさらに精度が上がります)。

翌日、トレンドラインにタッチしたあたりから大陽線が出現したので、トレンドライン割れを損切りポイントにしてエントリーすると上昇していきました。
トレンドライン割れの損切りは、ザラバ(営業時間中)だと一旦下げてヒゲをつけて戻ることもあるので、焦ってすぐに切らないようにした方がいいですよ。

エントリーした箇所からチャネルラインに近づいて弱い線がでたら早めに利食いすることでお小遣いが稼げます。
ポイントは他にもあって、チャネルラインを引いた時に利幅が少ないので、もっと利幅が取れそうな角度の他の銘柄を選択する手もあります。
また、もう少し長い期間かかってもいいので、大きな値幅を狙いたい人は、週足で同じことをすればいいですよ(ただし、日足では上下するので売買技術や見極めが必要になってきます)。
逆にトレンドラインだけで良いのか?
トレンドラインを使えば将来予測が可能なら、トレンドラインだけを使えばいいじゃないか?そう思う人もいらっしゃるかもしれませんが、トレンドラインには、多少のズレや転換点での入れ替わり、相場の過熱や悲観しすぎではみ出すことがあるんですね。
(ちなみに、私は、相場の過熱や悲観のしすぎでテクニカルがずれることをファンダメンタルでなにかあっただけだなと思うようにすることで、そちらの方向に乗っていってダマシに合うことはほとんどなくなりました。)
トレンドライン周辺での正確なエントリーポイントを見極めるのにローソク足を使ったり、過熱しすぎには水平線を同時に使ったり、悲観しすぎにはボリンジャーバンドなどで乖離しすぎかどうかを判断したりしてます。
そうすると、ファンダメンタルで何かあったり、見落とししない限り、かなり正確に相場を把握してエントリーできるようになりました。