投資と投機の違いについて解説

「投資と投機の違い」

これはまじめに投資したい人にとって投資信念の形成に繋がる重要なテーマです。

また、お金を稼ぐことが悪と洗脳されている人がお金から嫌われるのと同じように、投資は正義で投機は悪のような考えを持つ人はマーケットから嫌われ利益を得ることは難しいと言えます。

一般的に投資とは「企業の価値や将来性に長期的に資金を投じることであり、投機とは値動きに資金を投じることである」と解説されています。

しかし、これだけの認識では、株式投資を実践する上で、色々な葛藤や手法への疑問が湧いてくるでしょう。

もしあなたが、株式投資をある程度勉強して実践しているなら、投資や投機をロクにやったことのない者が教科書通りに書いたチープな解説だと思うかもしれません。

また「短期投資は相場によって大きな損失を被る」という解説も付随されることが多いが、長期投資なら大きな損失を被らないのか甚だ疑問である。

いい加減なことを書かないでほしい。

例えば、上場廃止になった企業に長期投資していた投資家はどうなったのか?

最近でもファミリーマートが上場廃止になりましたね(詳しくは東洋経済新聞の『ファミマ、上場廃止に漂う「個人株主の哀愁」』をご参照ください)。

大きな損害を被るのは、投資だろうが投機だろうが不勉強・感情に流されて市場へ参加したものなんですね。

勘違いしないで頂きたいのが、短期トレードでまだ感覚がつかめず損切りすることが多くトータルでは負けているが退場していない者の場合、大きな損失を免れているので愚かな投機家ではないということです。

一方、長期投資をしていて3年経っても含み損に耐えている人は愚かな投資家と言える。

それは、ギャンブルに失敗した敗者を見ているような感覚です。

余談ですが「企業の価値や将来性に~」という一般的な解説では、株式投資以外は投機であると言っていることと同義になります。

すなわち、為替、商品、仮想通貨に資金を投じた場合はすべて投機になってしまうのです(すべて企業に資金を投じているわけではないので)。

おかしな話だ。

為替なら経済の発展、商品なら価値の向上、仮想通貨ならコインの価値に長期的に資金を投じることが可能ではないのか?

恐らく企業というのはたとえで書いているものだと信じたいが、なにかプロパガンダ的なものを感じるのは私だけだろうか。

前置きはこのくらいにして、本格的に投資と投機の違いについて解説していきましょう。

長期保有すれば投資なのか?

一般的な投資の定義では必ず、長期という言葉が入っています。

投資とは、「会社の価値、会社の将来生むことができることに長期的に資金を投じること」みたいに。

この長期とはどのくらいの期間を指すのでしょうか?

1年以上?3年?10年以上?

実はこれ、予想屋や投資アドバイザーにとってとても都合の良い言葉なんですね。

予想が当たれば、私の言う通り、外れれば長期だからといいわけが可能なロジックなわけですよ。

まずは常識やバイアスを外して考えてほしい。

マーケットに資金を投じる目的が、資産として一生保有するつもりでなく、利益を得ることであれば短期だろうが長期だろうが関係ないのです。

1週間で10万円の利益と1年で10万円の利益なら、単純に前者の方が優秀であることは誰が見ても納得いきますね。

一般的な解説の場合、3年間思考停止で保有していたら、たまたま上昇して上がって10万円利益がでても投資の要件の一つに当てはまるわけですよ。

これはただの投機、いやギャンブルと言ってもいいでしょう。

このことから、期間を基準にしている限り、どんな権威のあるエコノミストやアナリストでも投資に関しては素人と言わざるを得ません。

短期であれば投機になりやすいかもしれませんが、長期だからといって投資になるとは限らないのです。

しかも、その長期の期間については全くあやふやなわけですね。

ファンダメンタルを使ったやり方が投資?

次に「会社の価値、会社が将来生むことができる利益に資金を投じることが投資である」という論点を検証してみましょう。

結論を言うと、たとえ会社の価値や将来の利益を考えて資金を投じても株価が上がったら利益確定してやろうと考えている限り投機にすぎません。

これは単純に「チャートを見るか決済資料を見るか」と「早く結果がでるか遅く結果がでるか」の違い過ぎないからです。

しっかりと利益が出せるなら両方とも立派な投機法です。

一方、投資なら根源的経済価値に資金を投じるわけで期間設定や値動きなんて関係なく、自分がビジネスの一部を所有した理由が崩れるまで保有します。

すなわち、会社の価値や将来性に資金を投じた→この時点で一生保有するつもり→月日が流れてはじめに投資した時の魅力がなくなった→資産として価値を感じなくなったので売却。

この流れが投資。

資金を入れるとき、株価が大きく上がったら億万長者なんて考えているのはすべて投機であり、手段は関係ないということですね。

啓蒙活動から考える投資と投機の違い(ココが一番大事)

それでは、なぜ世間では投資は素晴らしく正義であり、投機はマネーゲームで悪のような風潮があるのでしょうか?

それを知るには、市場のビッグプレイヤーであり投機家である機関投資家、大口投資家、ヘッジファンドの戦略を知る必要があります。

ここからは、彼らを略してビッグプレイヤーと呼ぶことにします。

ビッグプレイヤーの戦略は、無知な個人投資家からお金を巻き上げることです。

それを実行するには、個人投資家には、本格的な下降トレンドで買ってもらい、大底のうねりで振り落ちてもらい、少し上昇したら利食いしてもらう必要があります。

後の上昇は自分たちが頂き、長期投資を啓蒙して天井付近で買うように扇動し、利益確定のために安く買った株を高く売りつけ、下降トレンドは耐えてもらって投げ売りしたところでまた安く買い、新たな上昇トレンドを享受します。

つまり、ビッグプレイヤーにとって都合の良い長期投資が好ましいわけですね。

これは、あなたが逆の立場でも同じことをするはずです。

まるで江戸時代に貧乏な代わりに階級を与えられた武士のようです。

短期で稼いでいる人は、商人として穢多(えた)や非人(ひにん)を除けば一番低い階級にされているのと同じなんですね。

その証拠に、未だ相場師は職業として認められていません(少なくとも職業として認められている投資アドバイザーは相場師か投資家としての個人実績も加味すべき)。

だから、マーケットで利益を上げるなら、投機が悪で投資が正義のような考え方は一切捨てる必要があります。

一般的な投資と投機の概念を持ったままなら、あなたの財産はたちまちマーケットに奪われてしまうわけですね。

投資なら一生持ち続けてもよい株を、値動きで利益を上げたいなら、できるだけ短期(1年以内が好ましい)で再現性のある投機術(テクニカル・ファンダメンタル関係なく)を身に付ける必要があるわけです。

間違っても投機をしているのに、俺は長期投資家だから下がっても持ち続けてやるぜという考えを除去すべきなのです。

なぜなら、その考えは、ビッグプレイヤーがまさに望む都合の良い個人投資家像だからなんですね。

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