
この記事は、下記の悩みを持つ投資初心者向けに書きました。
- 株式投資の基本書に書いてある損小利大を意識してトレードしているが上手くいかない
- 損小利大を狙う投資法は本当に正しいのか不安
- 損切りばかりになって全然勝てない
私は先日、その答えとしてこんなツイートをしました。
損小利大のトレードが上手くいかない人は自分の投資システムをもう一度見直してみるといいかも。
— トモカズ@株式投資の愛好家 (@tomokazu_trader) January 17, 2020
仕掛ける場所、損切りする場所、利益確定のルールを検証し直すといいですよ😊
損小利大のトレードが上手くいかない人は自分の投資システムをもう一度見直してみるといいかも。仕掛ける場所、損切りする場所、利益確定のルールを検証し直すといいですよ
結論を言うと、損小利大がうまくいかない人は、自分の投資システムを検証しなおす必要があります。
投資で勝率100%は当然無理で、うまい人でも30~40%の勝率だと言われています(逆行したらナンピンや塩漬けしておくような効率が悪いトレード手法を除く)。
勝率が低くてもリスリワードレシオを計算して優位性が高いところでエントリーし続けることによってトータルでプラスに持っていくことができるのです。
この考え方は、株式投資だけに限らず、値ざやを狙うトレードならどの市場でも同じです。
例えば、FX・CFD・商品先物でもトレーディングするなら同じ考えが通用しますよ。
損小利大が重要な理由
投資で利益を得るには、損を小さくして利益を最大化させることが重要だと心の底から理解しなければなりません。
そして、高勝率は理想論ということも知っておく必要があるのです。
そうでないと、勝率100%などといった悪徳情報商材などの食い物にされてしまうでしょう。
初心者は、勝率100%が無理でも80~90%ぐらい勝てるトレード手法があるのではないかと考えてしまうので、絶妙な勝率を唄う情報商材なんかは最も引っかかりやすいと思います。
では、損小利大について、最も理解しやすい例を出しましょう。
1万円の利益を9回だし1回のマイナスが10万円のトレード
利益1万×9=9万円
損失-10万円×1=-10万円
この10回のトレードをトータルすると、勝率90%で損失がマイナス1万円ということになりますね。
この例えから、損切りがいかに重要なことかが分かります。
最後のマイナス10万円が-1,000円であれば利益が9万9,000円になるわけですからね。
このように勝率を重視しすぎると、いざ損切りしなければいけない場面でできなくなってしまうので注意しましょう。
俺の勝率100%伝説が!なんて考えは捨てたほうがいいのです。
逆に、1万円の損失を9回だしても1回で10万円の利益を出せばトータルでプラスになるのですね。
1万円の損失を9回だし1回の利益が10万円のトレード
利益10万×1=10万円
損失-1万円×9=-9万円
この10回のトレードは、勝率10%で損益がプラス1万円ということになりますね。
このことから、利益を最大化することが重要だということが分かります。
そして、これがトレードの極意であることは確かなのです。
うまくいかない理由と対策
損小利大を理解してトレードしているが、うまくいかないのはどうでしてでしょうか?
トレード記録を書いてないなどは論外として、結論をいうと、リスクリワードを意識して取引していない可能性が高いと思います。
損小利大がトレードで役に立たないと考えている人は、そもそもトレード計画を立ててないのではないでしょうか
こういった人は、どこで買うか、またはどこで空売りするかしか考えていない可能性があります。
そして、トレード計画の中で特に重要なのがリスリワードの管理です。
つまり、エントリーする前に、今から自分が行うトレードでリスクはどのくらいか?または、目標値はどのくらいか目途がつけられないといけないのです。
これを考えてトレードしないと、自分がエントリーした方向に数日動いたけど、すぐに損切りラインに達してしまったり、適当に上がってきたので買いポジションを手放してみたら、その後、どんどん株価が上昇していったなんてことが起こるのです。
リスクリワードを実行するには、損切りと利益確定のルールを決める必要があります。
まずは損切りのルールを明確にして実行できるようにする
損切りのルールの決め方は、比較的簡単です。
検証に必要な知識は、移動平均線やトレンドライン、そして前の安値・高値の3つです。
この3つを駆使して自分のトレードに有効な損切りラインを決めるといいでしょう。
そして、自分が決めておいた株価を割り込んだり、超えたりしたら躊躇なく実行する売買技術が必要です。
初心者ならまずはここから練習するといいですよ。
はじめのうちは、損切りばかりになって損切り貧乏になってしまいますが成長の過程です。
一番防ぎたいのは、回復できないほど資産にダメージを受ける損失を防ぐことなので、自分の作ったルール通り損切りができたら、勝っても負けてうまくいったとしておきましょう。
利益確定のルールを作る
損切りのルールができたら、利益確定のルールを作る必要があります。
利益確定のルールがあやふやで恣意的だと利益を最大化することができません。
そして、この利益確定が多くのトレーダーの悩みでもあります。
利益確定については、ダウ理論、エリオット波動、移動平均線の読み方などを勉強したあと、自分で検証することでマイルールを作ることができるようになります。
損を小さく利益を大きく出せる投資システムが完成して、それを実際のトレードで実行できる売買技術が身についたのなら、一応投資の免許を取得できたくらいのレベルになります。
ここから、いかに有利なリスリワードレシオをとって優位性のあるトレーディングができるか検証しながら実践することを繰り返すと、株式投資が益々楽しくなりますよ。