
この記事は、下記の人へ向けた内容となっています。
- なぜ三角持ち合いの後ブレイクしやすいのか知りたい
- 三角保ち合いのエントリーのコツを知りたい
- 損切りポイントと利確ポイントを知りたい
三角持ち合いは、リスクリワードレシオが計算できるので慣れれば利益がだしやすい場面だと思います。
相場の多くはもみ合いですが、記事を読んで三角持ち合いを極めることでブレイク待ちが楽しみになりイライラが消えます。
基本的な内容だけでなく実際に私がエントリーした箇所と理由を交えて解説するので信頼できる情報をお届けできると思います。
三角持ち合いのブレイクアウト狙いは、FX・CFD・仮想通貨でも同じやり方なので株式投資以外の投資を考えている人にとっても有益な情報だと思います。
前提知識として、三角持ち合いには、トレンドラインの引き方を知っておく必要があるので、もし知らない人は下記の記事で学ぶことができます。
三角持ち合いの種類
三角持ち合い(保ち合い)は、基本的に3種類の形があり、私独自の狙い方ですが、出現箇所によって買い目線でいるか売り目線でいるか変わります。
上昇トレンドの調整として出現した場合
上昇トレンドに三角持ち合いが出現する場合は、買い目線で上に抜けたときのみ狙うようにしています。
そして、上昇トレンドといっても中波動か大波動かでも形が変わる印象があります。
まず、中期的な上昇トレンドでの三角持ち合いパターンで監視銘柄に入れておきたいパータンが下のような形です。

これは、エリオット波動の4波(修正波:トライアングル)の典型的なパターンですが、上昇トレンド中なので上抜けで買いのエントリーを狙います。
逆に、下抜けしたときは、まだ下がるとは限らないので、空売りを入れずに無視します。
下にブレイクした場合は、全体が買い方有利の中、小さな合戦で売り方が勝利したといったイメージを持っておくといいかもしれません。
そうすると、いつ買い方に滅ぼされるか分かりませんね(テクニカルが効かないところで跳ね返されやすい)。
もう一つは、大波動の三角持ち合いです。
先ほどのトライアングルは、終値ベースの細かい動きなので見落としていた人もいるかもしれませんが、この大波動の動きは多くの人が見たことあると思います。

大波動の三角持ち合いの上抜けは、もう一度大相場を取れるチャンスでもあるので思い切ってエントリーしてみるといいかもしれませんね。
損切りラインは、上側の水平ライン(株価から見ると下)になるので損小利大が最も有効的に狙える場面ではないかと思います。
上昇トレンドでのエントリーは、見切り発車する人もいるらしいですが、利幅が取りやすいので、私の場合は、しっかりとブレイクアウトしてからエントリーするようにしています。
そのほうが振り回されないし、資金の回転率が上がるのでそうしています。
底値圏での出現
底値圏でのもみ合いから上へ抜けるか下へ割るかのせめぎ合いの時に三角持ち合いができる場合があります。
私の印象では、底値圏での出現では、上昇パターンにでやすい形と下落パターンに出やすいパターンが分かれています。
上昇パターンに出やすいと思う形

週足ベースでエリオット波動の5波まで消化した後、緩やかな上昇をしてきてそのあと下落と上昇を中波動より少し小さいくらいの波で繰り返しながらトライアングルを形成するパターンです。
こういう形は、上に抜けたあと上昇しやすいのですが、底値圏なので抵抗にも合いやすいことから短期売買なら早めの利食いが良いと思います。
下のチャートは、最近私が実際にエントリーした箇所です。

ドラクエの会社を2019/2/12頃からずっと観察していたら、もみ合いになってきて段々三角形のような形に動いてきたので飛び出したら買ってやろうと狙っていました。
1回目の抵抗線は、2回挑戦しているので3回目は抜けてもおかしくないと思っていたのですが、ちょっと利食いが早かったかなと反省しています。

保有期間4日、取引株数の200株で+33510円なので軍資金が100万円くらいの人でも可能な取引だと思います。
私は、このようなチャートの場合、下へブレイクした時は無視します。
底値圏で価格が中間で拮抗しているので買いがある程度の勢力を持ちはじめたと読めるからです。
例えば、無視しようと決めているにもかかわらず、最近こんな形がありました。

大波動で2波っぽい踊り場で出現した下方へのブレイクアウトです。
チャート左側の上値の押さえられ方が激しいし下落トレンドのはじまりだとしたらここから下落するかも、、、って思うのですがマイルールと3月末の配当日があるので買い支えが強くなるかもしれないという見方から無視しました。

2019/3/20のヤマト運輸(9064)
翌日以降、チャートを見たらぴったりと三角内に株価が吸い込まれるように戻っていきました。
ここでトレンドラインを修正しています(下ヒゲの感じが意識されていると思うので予想で修正しました)。
今後は、どうなるか分かりませんが、しばらく観察していく予定です。
下落パターンに出やすい形
下落トレンドでの踊り場にでやすいのですが、この形がでたら買いの監視銘柄から絶対にはずすようにしています。

簡単に言えば、上昇トレンドの時の大波動の持ち合いの逆なんですが、底練りだとどうしても底堅いように見えるんですよねえ。
私も初めの方は、こういった場面で買いを狙ってたいして利益を上げられなかったり底割れして負けたりしていました。

隠してみると分かりやすいのですが、割る前の大陽線なんか思わず買いを入れてしまいそうですね。
私もこういう三点底チックなチャートによく引っかかっていましたが、この弱ってくる形は買いの監視銘柄からはずすことで引っかからなくなりました。
ここまでの記事を読んでみた人なら、もう少しきちんとした理論で三角保ち合いを学んでみたいと思う方も多いはず。
実は、三角保ち合いは、エリオット波動のトライアングルで、きれいに理論づけがされています。
投資は、理論通りにいかないこともありますが、まずは指針となる軸を身に付けることでアートの部分に発展していくのですね。
エリオット波動のトライアングルについては、「【エリオット波動】修正波のトライアングルを解説【株式投資】」という記事で解説していますので、そちらもご参照いただければと思います。