三空叩き込みと踏み上げの解説

この記事は、下記の人へ向けた内容となっています。

こんな悩みを解決

  • 三空の並びについて勉強したが役に立っていない
  • 実戦での使い方や考え方が分からない
  • 市場で何が起きているのか知りたい

記事を読むと三空叩き込みと三空踏み上げについて実戦的理解を得ることができるので自分の売買に役立てるヒントになると思います。

実際に私が行っているトレードでは、ローソク足が重要な指標の一つということもあり、日々研究しているので濃い内容をお話しできると思ってます。

基本

三空には、上昇打ち止めと下落下げ止まりを暗示する2種類が存在しますが、まずは、その2種類の型を解説しますね。

三空踏み上げ(反落暗示)

三空踏み上げの基本形

三空踏み上げは、陽線が窓を開けて4本連続出現した状態を言います。

三空とは三つの窓を意味するんですね。

昔から3つの窓を開けて上昇すると、相場は一服すると言われていて、下落暗示の型と言われています。

株価は、基本的にファンダメンタルや移動平均線との乖離率が高くなってくると、元に戻そうという働きが加わります。

三空踏み上げの場合は、相場が過熱しすぎなので下落に転換する可能性があるんですね。

ところが実戦では、こんなきれいな三空踏み上げの形は、ほとんど出ることはないし、場所によっては即転換とならない場合も多々あります。

その辺は、後述する実戦での利益の取り方でお話ししていきましょう。

三空叩き込み(反騰暗示)

三空叩き込みの基本形

三空叩き込みは、三空踏み上げの逆で、陰線が窓を開けて4本連続下落した状態を言います。

投資家の狼狽売りが続き、株価が一時売られすぎになっている状態です。

このような下落の仕方は、移動平均線との乖離率も高くなり、自律反発する可能性が高くなるのです(出来高が高い銘柄なら今がチャンスとか安すぎではないか?と思う投資家が高い確率で買いを入れてくる)。

三空叩き込みであれ三空踏み上げであれ、本当に売られすぎ買われすぎならばエントリーが非常に簡単になるのだが、本当に上手くいくのだろうか?

その辺りの分析結果は、これから実践的な利益の取り方としてお話ししていきますね。

実戦的な利益の取り方

私が分析した結果、三空踏み上げや三空叩き込みの出現率は非常に少なかったです。

そして、ヒゲ部分を基準とした窓開けでの上昇下落はほぼないと言っていいでしょう。

だから実戦では、窓開けの基準を実体ベースでも叩き込み・踏み上げとして入れたほうがいいと思います。

三空の窓の実戦的な定義

こうすれば、出現箇所が増えてきます。

もう一つ、コマであれば三空のローソク足の一つとして考えても使えるところが多かったです。

三空のローソク足の種類の実戦的定義

実際に狙える出現位置

三空には、両方とも狙いやすい位置とフェイクになりやすい位置があります。

まず、積極的に狙いたい本命の位置は、トレンドの終盤です(三空叩き込み)。

三空叩き込みが成功したチャート事例

チャート右側の5,25,50MAの位置から長い下落が一旦終了したことが分かります(移動平均線に詳しくない初心者の方はとりあえずそういうことで進めてください)。

株価は、反発してきましたが50MAを越えたあたりで下落に転じます。

統計的にいって、この位置では結構反発した方です(チャート分析を1500年分くらいやればパッと見ただけで判断可能)。

ボラティリティの高い下落ですが、三空叩き込み発生前に一度反発していますね。

そのあと、前回の安値に向かって三空叩き込みが発生しました。

逆張りなら4本目の下ヒゲ陰線でエントリー、それが怖い人でも翌日の下ヒゲ陽線でエントリーできるのではないでしょうか?

どちらにしろ、三空叩き込みを知らない投資家の場合は、怖くて手を出せないシーンです(だから実際に大きく売られている)。

いわゆるセリングクライマックスの一つですね。

逆に三空踏み上げでの空売りエントリーは、上昇の最後のような気がしてもかなり注意したほうがいいです。

なぜなら、天井圏は値動きが激しいので一度下がっても押しとみて買う投資家も多いからです(一日取るというやり方はありかも)。

売りの場合は、激しく下がれば狼狽で売る人はいますから、空売りはヘッジファンドが主流となるので、追撃の空売りをする人は少ないでしょう(もっと株価の高い位置で仕掛けてくるので)。

しかし、買いの場合は、人々は欲望に駆られて株を買い漁るので簡単に下がりづらい傾向にあるからです(何か経済的なショックがあれば別)。

三空踏み上げの成功チャート例

三空踏み上げも叩き込みと同じように、上昇の最後を狙うのがセオリーなのですが、一気に下落することが少ないので上図のチャートのように、なんでもないところで跳ね上がっているが、跳ね上がりの理由も理解できる箇所がやりやすいと思います。

上図を解説すると、トレンドラインに沿った上昇(50と200の位置から恐らく2,3か月の上昇だったと思われる)がトレンドラインと25MAを割って一旦下落に向かいますが三空踏み上げが出現します。

ここで本当に上昇していくパターンもあるのですが、もう少しゆっくりとした上昇がセオリー。

今後上昇するにせよ少なくとも短期的な下落はあるなと予想できます。

しかも、一番上が大陰線なのでこれは初心者でも空売りのエントリーができそうですね(ただし短期的な可能性もあるので陽線コマあたりで利確しておくこと)。

短期的だと読んだのは、すぐに下落する場合は、ほとんど横ばい&弱々しいローソク足の並びで下がっていくことが多いからです。

フェイク(だまし)

三空には、フェイクがあります。

中級者くらいの人なら引っかかることがないと思うのですが、ローソク足の形だけにとらわれがちな初心者の方なら引っかかる可能性があるので解説していきますね。

三空のフェイクは、赤三兵や三羽烏が出現しやすい位置と同じです。

すなわち上昇の場合は、大相場の始まりであり、下落の場合は長い上昇後の下落転換あたり(もみ合い後が多い)です。

三空踏み上げのフェイク(だまし)のチャート例
(任天堂2016/6/28~2016/8/17)

上のチャートは、記憶にある人も多いと思いますが、任天堂がポケモンGOのリリースで大暴騰した時のチャートです。

本来、MACDヒストグラムの大三元も点灯している大相場の予感を示す様なシーンで赤三兵で上昇していくような箇所ですが、ファンダメンタルの要素が大きく三空踏み上げで上昇しました。

三空踏み上げだからといって空売りを入れてしまうと、結果的に8,930円上に持っていかれてしまいます(1日で切ればセーフ)。

ファンダメンタルの要因がそんなに強くなかったとしても、移動平均線が収束した状態からの上への飛び出しは大きく株価が動くシーンでもあるので三空踏み上げが出現したとしても安易に空売りを入れないほうがいいでしょう。

三空叩き込みの場合も下落初期は気を付けたほうがいいのですが、下のチャートのように、下落中期くらいで大きく下げて下値の抵抗線にぶつかったなら買いを入れるのもありでしょう。

ところが、その後ローソク足の動きが冴えないので早めにイグジストしておいた方が無難です(もう一段安の可能性あり)。

このように、下落に転じて日柄が浅い箇所で三空叩き込みが出現した場合は、一度エントリーしてみるのもいいですが、その後の動きですぐに逃げられるようにしておくといいですよ(下落初期は買いは入れない)。

○○ショックは注意!

ところが日柄も十分経過して、恐らく下落の最終局面を迎えるだろう局面で三空叩き込みが発生した場合でも一撃で景気を左右するような○○ショック(オイルショックやチャイナショック、リーマンショックなど)と名の付く場合は、逆張りの即買いエントリーはかなり危険だと思うので私は避けるようにしています。

下落の最終局面と見られる場合ならすでに何かのショックで下落していることが分かっているはずです。

経済的なショックが起きた時に発生した三空叩き込み
(実は2007年に起きたパリパショックのチャート)

上のチャートは、下落が3ヵ月以上続いた後、一旦トレンドラインを越えるほど上昇し始めました。

その後、三空叩き込みが出現して、ローソク足は長い下ヒゲをつけたコマ、そして3400円の節目と前の安値で止まっています。

これは、通常時ならちょっとエントリーしてみようかなってところですが。

経済ショックで三空叩き込みが失敗したチャート例

下値を割って200円下落していきます。

右側で下落が止まりそうだという結果を見ればナンピンでもいけたかもしれませんが、この後たいして上げずにもう一段安になることもあります。

こういう場合は、素直に下値抵抗線まで待ってから試し玉をいれていくのが良さそうですね。

なお、酒田罫線法を起源とするローソク足の基本的な動きや形は、その本質について理解していないと実践ではほとんど活かすことができないでしょう。

残念ながら、マイナスに作用することも多々あります。

ローソク足の本質と正当な酒田罫線法、そしてその弱点をカバーした売買法については、私のnoteで公開していますので参考にしていただければと思います。

noteローソク足の本質と酒田罫線法を使ったオリジナル売買法【株式投資】

以上、三空叩き込みと踏み上げの解説でした。

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