
NISAは、配当金や売買益に税金がかからないって聞いたんでやってみたいけど、どんな銘柄を選べばいいか分からない。
この記事は、そんな悩みを持つ投資初心者向けに書きました。
株式のトレーダーであり、投資家である私が実際にやっている選び方を紹介しますので一つのやり方としてご参考いただけたらと思います。
当ブログでは、投資家育成のため魚を釣ってあげるのではなく釣り方を解説しています。
よって、推奨銘柄を提示することはなく選び方にフォーカスして解説しました。
長期目的と短期目的のどちらがいい?
NISAは年間120万円以内で投資した銘柄の配当金や売却益が5年間、税金がかからない制度です。
例えば、5%の配当を出す会社の銘柄を買って5年間保有していれば、30万円分の配当金の税金約6万円が免除されます。
また、買った後、しばらく保有していたら値上がりして100万円分利益が出たとすると、約20万円の税金が免除されるのです。
私のやっている株式投資のやり方は、短期では利ザヤを得て、その利ザヤと働いて稼いだお金を長期投資に回すことです。
長期投資は時間はかかりますが、配当だけでなく、トレードでは得られない大きな値上がり益を狙うことができるからです。
しかも、普段の小さな値動きに一喜一憂する必要は全くありません。
株式投資のプレイヤーが不利な条件として、税金と売買手数料を持っていかれるというのがあります。
NISA口座で取引すると、この税金がかからないし、NISA口座の売買手数料が無料の証券会社を選べば手数料もかかりません。
これを短期トレードに回すと、例えば、1200円の株を1000株買って1300円になったから決済したとすると+10万円になりますが、これでNISA枠を使って終わりです。
たまたま勝てばいいのですが、これが-10万円になってもNISA枠を使って終了になります。
株のトレードの勝率なんてトータルで見ると40%行けば、かなりいい方なんだから、マイナスで終わりはもったいないです。
NISA制度恩恵をしっかりと受けたいなら長期目線の運用がおすすめであり、私はそうしています。
どの市場から選べばいいのか?
株式市場で取引される銘柄は、会社の規模や条件によって東証1部、2部、マザーズ、ジャスダックに分かれています。
マザーズやジャスダックは、新興株といって、どちらかと言えば、ベンチャー企業の特徴が強いです。
東証1部と2部の違いは、時価総額や株主数の違いです。
投資のやり方は、千差万別で新興株の中から大化け狙いをしたり、2部の銘柄から1部昇格といったカタリスト(材料)による株価上昇を狙った戦略など色々あり、正解不正解はありません。
私がおすすめするNISA株のやり方は、安全重視で東証1部の中でも優良株である日経225選定銘柄やJPX400選定銘柄の中から選びます。
この中の銘柄は、安全性が高く、倒産の危険をほとんど考える必要がないからです。
銘柄選定の条件
では、日経225やJPX400の中から投資したい株はどのように選べばいいのでしょうか?
まず、基本的に割安になった株を選びます。
しかし、大企業の中のエリート株なので、普通の状態では割安になりません。
割安になるときは、年に1回か2回起きる景況感の悪化などによる暴落や大幅下落の後です。
幸いNISAは、1年ごとに120万円の枠が設定されているので、慌てて買って高値掴みする必要はありません。
じっくりとチャンスを待てばいいのです。
たとえ、チャンスがこなくても何もしていないのだから資産は1円も減っていません。
株価がバーゲンセールになったときに買うのがポイントです。
では、具体的な銘柄選定方法の解説をしていきますね。
高配当株を狙い撃ち
私がNISAで投資するときは、長期持てる高配当株を選びます。
具体的には5%以上の配当を出している会社です。
私のやり方では、それ以下の会社はNISAの投資適格に値しません。
ただし、企業が株価を引き上げるため頑張りすぎて配当を出しているときは注意しなければなりません。
それを確認するには、配当性向を見ます。
通常、配当性向が40%程度なら適切な配当金を出していることになります。
ただし、これは一般的な解説で、業種や企業の種類によっても変わってきます。
例えば、配当性向が高くても稼ぎ続けられるビジネスモデルが評価できれば投資適格に値するし、現在の業績が一時的な落ち込みで回復の見通しが立っていて、配当を維持する会社は信頼できます。
また、配当性向を確認するとともに自己資本比率も確認します。
自己資本比率とは、読んで字のごとく、総資本に対する自分で出資している資本の比率です。
基本的に、自己資本比率が大きければ安全性が高いといえるでしょう(40%を超えると倒産危険が極めて低いことになります)。
ただし、これも業種によって変わるので杓子定規に当てはめるだけではいけません。
例えば、銀行業では預金があるので自己資本比率は極めて低くなる傾向があります。
このような形で、財務の健全性を確認して、株価低迷の理由が一時的なものであると判断できる企業を投資対象に加えるのです。
最後に、重要なことは、投資対象の企業が掲げる今後の経営戦略に共感できるか?または、多くの人にとってなくてはならない会社なのか?といった数値以外の判断を加えることです。
これらが共感できるものに投資すると、長期に渡って保有し続けやすくなりますよ。
実際の買い方(有利に買う方法)
ファンダメンタルズ分析をする人は、チャートが読めない人が多い印象を受けますが、チャートを読めるようにすると、有利になるし保有がすごく楽になります。
チャートの勉強は、各々でやっていただければいいのですが(当ブログでも解説しています)、株の値動きの特徴から買ってはいけないところと狙っていいところを解説しますね。
株価というものは、企業業績だけでなく、投資家心理によって理論値と乖離した動きをするときがあります。
十分に割高なのに下がらなかったり、割安なのに上がらなかったりするし、景気が悪化するかもしれないという雰囲気になれば、企業業績に関係なく下落することもあるのです。
これがファンダメンタルズ分析だけでなく、チャート分析が必要な理由です。
値動きは、上昇したら横ばいになり、横ばいになった後、再上昇するか下降します。

そして、下降したら横ばいになり、横ばいになったら上昇するか再下降します。

この動きを知っておけば、下降途中で買ってはいけないということが分かりますね。
株価が下がってきて、横ばいになってから買うのです。
割安株を選ぶので、チャートは月足と日足を見て判断するといいですよ。
最後に買い方ですが、月足で下がってきて株価が横ばいになったとはいえ、120万円フルで買ってはいけません。
資金を3分割に分けて40万円分だけ買うのです。
そのまま上がったら、それはそれでいいのです。
投資は守りが重要なので、再下落に備えるんですね。
預金や貯金であれば、元本保証があるので120万円一気に入れても問題ありませんが、投資は元本の保証がないので工夫が必要です。
イメージとして、投資では預金のやり方があると思ってください。
ファンダメンタルズ分析でしっかりと、健全な会社を選んでいるんで一段下げのリスクは低くなりますが、景況感の悪化によってはリスクが出てきます。
そして、もう一段下げても企業の価値が変わっていなければ、再投資する絶好のチャンスとなるんですね。
資産運用に悩んでる人・将来の不安がある人へ
はじめに厳しいことを言って恐縮ですが、資産運用したいけど何から始めればいいか分からなかったり、なんとなく将来への不安がある人は、資産運用・資産形成術などお金全般に関する知識と行動力が足りていないと言わざるを得ません。
ただ、お金に関する正しい知識を得るには、正しい情報を取得しなければいけませんが、今の情報社会では、どの情報が正しいのかを取捨選択することも難しいものです。
書店に並ぶ本は、確かにネットと比べて情報が整合されていいて、良い情報が多いです。
しかし、本は売らなければならないので、どうしても大衆迎合した内容になってしまいがちで、本当のところを具体的に解説してくれるものは皆無といっていいでしょう。
私もお金に関するセミナーに参加したり、数えきれないほどの書籍を買い漁りましたが、結局、多くの人が語ることの共通点を見いだし、自分で考えるしかないのです。
ところが、マーク・フォードという人が書いた大富豪の投資術という本は、お金の本質を書いている数少ない本の一つでした。
彼は、私たちと同じで親が金持ちでもなく平均以下の収入しかありませんでした。
そんな彼が大金持ちにアンケートをとり、ゼロからどのように資産を築いたのか?また、投資と聞くと金融商品を思い浮かべると思うのですが、私たちが人生を生きる上で必ず通る、すべてのお金に関する形成方法から防衛術まで事細かに解説されていたのです。
もし、あなたが今の生活を抜け出す一手を探しているのなら彼の書籍を読むことから始めるといいと思います。
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