
この記事は、個別株の取引で日経平均株価指標をどのように見て使うのか知りたい個人投資家向けに書きました。
記事を読むことで、日経平均株価を個別銘柄の取引に活かす方法が分かります。
また、そこに関連する必要知識も同時に学べるように解説しました。
私は日経平均株価のCFDや先物を取引しません。
なぜなら、それらは、先行指標でありファンダメンタルズの影響を受けやすいので、個人的には不利な市場だと思っているからです。
ただし、個別銘柄の取引の指標の一つとして使うのは間接的に役立っています。
その実践的な経験を踏まえながら解説していきますね。
日経平均株価を指標としてどのように使っているか?
日経平均株価は、採用銘柄の平均的な株価の動きだけでなく、ファンダメンタルズの影響を受けやすいことから景況感も表している指標と言えます。
個別銘柄の株価というものは、その企業の価値以外にも景況感による投資家の期待や絶望も織り込もうとするものです。
そして、日経平均株価を個別株の指標とするには、その連動性について把握する必要があります。
日本株の個別銘柄と日経平均株価の連動性の特徴は、大体下記の4パターンです。
- 引っ張られやすい銘柄
- 常に似たような動きをしている銘柄
- 関係なく動いている銘柄
- 変動率が高いときだけ影響を受ける銘柄
まずは、自分が取引する銘柄がどのようなタイプなのか把握する必要があります。
前提として、これは多くの銘柄を手掛けるトレーダーにとっては手間であり、おろそかになるので、今年の4月後半頃から1銘柄ずつ取引するようになった私のような相場師、もしくは少数銘柄に絞っているトレーダーに適しています。
次に、あなたの手掛ける個別銘柄と日経平均株価との普段の連動性の特徴を大体把握したら、現在進行形でどのような連動性があるのか観察していきます。
連動性を確認するとき、重要なのは日柄による変動率を確認することです。
例えば、私がよく使うのが、普段は、個別銘柄と連動した動きをしている銘柄なら、日経平均が大きく日柄をかけて下げているのに、その個別銘柄は下げが鈍いときは、日経平均株価の下げが弱まれば、もしかしたら下げ止まるかもしれないなという見方です。
また、利益を伸ばすときにも使えて、変動率が高いときだけ影響を受けやすい個別銘柄が下降トレンドの時に大陽線で戻すときがあるのですが、それが日経平均に引っ張られて戻しているのか、個別で戻しているのか一つの判断にしています。
日経平均に引っ張られて戻しているだけなら、その後、個別の動きに戻るので、戻し売りのチャンスとなるわけですね。
さらに、日経平均とは関係なく動いている人気化した銘柄に多いのですが、日経平均がなんらかの事情で下がったとき、上昇トレンドだった銘柄も同時に下がることがあります。
そういったときは、銘柄を観察していき、下げ止まったあたりから買いを仕込むと上手くいくことが多いですよ。
これらは、一つの指標を材料として見ているので、他の要素も含めて総合的に判断しなければならないのですが、結構使えますよ。
ちょっと、難しいかなと思われるかもしれませんが、実際に日柄と変動率を意識しながら、自分が手掛けている個別銘柄との動きを合わせて観察していくと気づくことがたくさんありますよ。
同時に確認しておくといい指標
私の場合は、日経平均株価だけでなく個別銘柄とTOPIXとの連動性も同時に把握しています。
TOPIXは、日経平均株価と違って一部の値がさ株の動きに影響されにくい特徴があります。
だから、現在どちらの動きに影響されているのか見ていくわけですね。
そして、日経平均株価の見方と同じように、”今は景況感だけに引っ張られているのか?”、”個別の動きをしているのか?”を判断材料として建玉していくのです。
これらは、値動きの変動の感覚をつかむのに役立つので検証してみるといいですよ。