
ネックラインとは、株やFXなど金融商品のチャート分析に利用するテクニカル分析の一つ。
上昇トレンドなら、前回の押し安値や安値、下降トレンドなら、前回の戻り高値や高値を基準とした水平ラインのことを言います。


ネックラインは、市場がファンダメンタルや景況感の影響を受けずに動いているときは、レジスタンスやサポートになりやすい特徴があります。また、ネックラインをブレイクアウトするとトレンドが転換する可能性がでてきます。
ネックラインの引き方
ネックラインは、上昇トレンドなら安値や押し安値、下降トレンドなら高値や戻り高値から未来に向かって水平に引きます。


このとき、ローソク足の高値に引くか終値に引くかで迷う人がいるかもしれませんが、そこにルールはありません。
なぜなら、そのルールは市場参加者が決めることだからです。つまり、高値を意識することもあれば、終値を意識することもあります。

上のチャートでは、ローソク足の高値に引いたネックラインが、レジスタンスやサポートになっているので、そこが市場参加者によって意識されてることが分かります。
時間がたつにつれて、初めに引いたネックラインと市場参加者が意識しているポイントがズレてきた場合、その都度修正すれば正しいネックラインを引くことができますよ。
ネックラインの見つけ方
元々、ネックラインはダウ理論のトレンド転換するラインとしてトレーダーに取り入れられたものです。
ダウ理論のトレンドは、明確なシグナルが出現するまで続くとされています。明確なシグナルとは、上昇トレンドなら直近の押し安値を割り込んだり、前回の高値を超えられず安値を割ってきたなどがあります。
しかし、これは理論に過ぎないので、実践的では型にあてはまらず転換することもあることに注意しなければなりません。
そして、ダウ理論の定義でいう(上昇トレンドの場合)安値を割ってきた価格を分かりやすくネックラインと呼んで売買シグナルにしているトレーダーが昔から一定数いるわけです。このような経緯から、(ダウの)転換ラインと呼んでる人もいます。
ようするに、ダウの崩れを分かりやすくするためのラインなので、WトップやWボトム、三尊天井や三尊底の型であってもダウの転換に従って引けばいいわけです。


分かりづらいときは、安値や高値とともに、市場参加者が意識しているポイントを見つけてラインを引けばうまくいくことが多いですよ。
売買への生かし方
狙っていた銘柄や通貨でネックラインを超えたり割ってくれば売買チャンスになります。なぜなら、トレンドが転換する可能性があり、もし転換したとするなら、トレンド初期でポジションを仕込むことができるからです。
少なくとも、なんでもないところでポジションを持つより有効なポイントです。
後は、具体的にどこで売買するかということになります。
売買をするには、リスクとリワード、ポジションサイズを考えなければなりません。
ネックラインを目安にトレードや売買する方法はたくさんありますが、ネックラインをレジサポだと決めてポジションを取ると勝率があまりにも低くなります。
なぜなら、株のスイングトレードなら突発的なニュースで乱高下することが多々あるし、FXや株のデイトレでも騙し上げや騙し下げ、またロスカットさせてから逆方向に動くことが多々あるからです。リスクを小さく設定しすぎると、早く大きく儲けることができますが、損切りばかりで心を折られる可能性も高くなります。
だから、資金に余裕を持たせて、値動きを見ながら分割でポジションを入れていくことがおすすめです。
ただし、世の中には神がかったポイントでエントリーできる人がいるのも事実。
例えば、ネックラインだけではなく、あるポイントを見てエッジラインという強力なポイントを組み合わせて取引することで勝率を90%以上に持っていく人がいます。
私もその人から教えてもらって勝率が格段に上がりました。ネックラインというテクニカル指標を形だけで分析していては、いつまで経っても勝てるようになりません。
しかし、テクニカル指標が示す裏にある投資家心理を見極めることができれば解決できます。
その解決方法は、 維新の介先生が書いた無料の本に書いてあります(著作権がありますので、本の技術を公開することはできません。)
これを読んで、今まで勉強してきた内容も一本に繋がりました。同じテクニカルでもこうやって市場参加者の心理を読んでいるのか!ということが分かったのです。
もし、あなたがネット記事やYouTube動画で勉強しているのに上手くいかなければ、この無料の本を読んでみると道が開かれると思いますよ。