
- 「株でどうしても勝てない!」
- 「なぜ勝てないんだろう?」
- 「もしかして、個人投資家が負ける理由があるのでは?」
あなたは、このような悩みを持っているのではないでしょうか?
この記事は、株式投資で9割の個人投資家が負ける理由と対策を書きました。
株式投資の世界は、個人投資家が誤解しやすい情報が出回っています。
負ける投資家は、誤解したまま投資しているので、いつまで経っても勝てるようになりません。
個人投資家が負ける理由を知るには、株式投資に対する誤解を解く必要があります。
その誤解を解くため、次の3つの順に解説します。
- 本当に9割の個人投資家が負けているのか?
- 世間で言われる負ける理由は正しいのか?
- 本当の負ける理由
そのあとに、勝てるようになるにはどうすればいいかお話ししますね。
個人投資家が負ける理由を動画でも解説
個人投資家が負ける理由をより深く理解できるように動画も作成しました。
記事と動画を両方利用することで、負けやすい思考を潜在意識から変えていくことができます。
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本当に9割の個人投資家が負けているのか?
本当に9割の個人投資家が負けているかどうかははっきりしていません。
なぜなら、すべての個人投資家の損益を集計したデータがないからです。
しかし、火のない所に煙は立たぬと言われるように、9割負けると言われるには理由があります。
- 信用評価損率のデータ
- 相場塾を運営している人達が調査したデータ
- 証券会社内のデータ(少し古い)を載せた数ある書籍
これらを調べてみると、共通して7~9割の個人投資家が負けています。
各データや調査結果を読み解くと、負ける投資家の7割は、ほとんど努力せずマーケットに参加してる大衆投資家だと分かりました。
一方、努力して勉強しているのに負ける投資家が3割います。

買った株が上がるか下がるかは、1/2です。
だから、トータルで利益を出すには、一貫性のある売買をしなければなりません。
売買の知識と実行力を身に付けていない投資家は、一貫性のある売買ができないので負けます。
大衆投資家は、売買の知識と実行力を身に付けるための勉強と努力が不十分です。
だから、負けるのは当然です。
ではなぜ、努力しても負ける投資家がいるのでしょうか?
理由は、株式投資を誤解しているからです。
この誤解を解くため、まずは世間で言われている負ける理由について考察してみましょう。
世間で言われる負ける理由を克服したら勝てるのか?
世間で言われている株式投資で負ける理由の代表例は、下記のようなことです。
- プロスペクト理論
- 逆張り・ナンピンをする
- 投資の知識が欠けている
しかし、これらは不勉強な大衆投資家に当てはまることで、真剣に勉強しても負ける個人投資家には当てはまりません。
その理由を解説していきますね。
プロスペクト理論
株式投資でのプロスペクト理論は、損大利小のことです。
人間には、買った株が下がっても損切りできず塩漬けにしたり、上がったらすぐに利益確定してしまう本能があります。
だから、確率1/2のマーケットでは、トータルで利益を出すことが難しいということです。
プロスペクト理論の対策は、個人投資家は考え方が甘いから感情をコントロールしようの一点張りです。
もちろん、広義的には正しいです。
しかし、そう言われてあなたは、正しく感情をコントロールして売買できますか?
プロスペクト理論を語るWEB情報や書籍でも、感情がコントロールできる具体的な売買法が示されているのを見たことがありません。
それどころか、感情をコントロールすることが難しいギャンブル的な一発エントリーを推奨していることがザラです。
つまり、プロスペクト理論は負ける理由ではありますが、不勉強な大衆投資家に当てはまる話です。
勉強して努力しても勝てない個人投資家には当てはまりません。
なぜなら、それは理論上の話で実践上の理由ではないからです。
逆張り・ナンピンをする
「逆張りとナンピンは、危険だからやってはいけない」
この鉄則を破った個人投資家は、負け組になると言われます。
この話も勉強と努力をしない大衆投資家には当てはまります。
なぜなら、値動きが適切でないところで逆張りしたり、計画性のないナンピンをするからです。
一方、勉強と努力をしてるけど勝てない個人投資家は、逆張りとナンピンは危険という鉄則を守ります。
そして、その逆の順張りで一発必中の当てもの的な取引をするんですね。
買った株が上がるか下がるかは1/2の確率です。
だから、株式投資で勝つには、確率以外の優位性を見出す必要があるのです。
その優位性は、「ポジションのコントロール」と「出し入れの分散」です。
ポジションのコントロールとは、ポジションを大きくするときと小さくするときのメリハリをつけること。
出し入れの分散とは、エントリーポイントを1点狙いせず分割して売買することです。
この2つの優位性を引き出すには、逆張り・ナンピンが必須になってきます。
ただし、相場観測と建玉法、資金管理をしっかり学んで実践できるようにしなければなりません。
勉強しても負ける投資家は、優位性を捨てて取引しているので勝てないわけですね。
ナンピン・逆張りするしないにかかわらず負けるので、ナンピン・逆張りしないことと個人投資家が負けることに因果関係はありません。
いずれにしても不勉強な大衆投資家は、順張り・一発必中をしても負けるのです。
投資の知識が欠けている
大衆投資家は、投資の知識が欠けているので負けるのは当然という話はしてきました。
では、しっかり勉強して努力している個人投資家はなぜ負けるのでしょうか?
それは、直接売買に関係ない勉強をしているからです。
投資と名の付くものは、手当たり次第に勉強するんですね。
株は、上がるか下がるか2つに1つ。
必要以上に知識を増やすと、このシンプルな事象を複雑にします。
そして、売買に一貫性を持たせることができなくなるんですね。
関係ないことまで勉強する努力を直接売買に役立つものだけに厳選すれば、次第に売買成績が上がってきます。
このことから、一概に、投資の知識が欠けているから個人投資家が負けるとは言えません。
本当の負ける理由はたった2つだけ
個人投資家が負ける本質的な理由は、たった2つしかありません。
- 上手くなるやり方を選択していない
- 自分の頭で考えず知識を体得していない
この2つは、大事なことなので詳しく解説しますね。
上手くなるやり方を選択していないから
上手くなるやり方とは、練習したり経験を積むことで技術が上達することです。
株式投資は、どこで売買しても確率1/2を超えることができません。
もし、確率51%以上の方法があるなら市場が崩壊してしまいます。
これは、エントリーポイントに一貫性を持たせても同じです。
だから、相場で優位性が出るのは、上げ下げの確率でなく、ポジションコントロールと出し入れの分散になります。
ポジションコントロールとは、エントリーとイグジットをどのくらいのポジションサイズにするか調整する建玉法のこと。
出し入れの分散とは、分割売買をして平均取得単価を有利にすること。
この2つは、練習や経験を積むことで上手くなります。
一方、建玉法と分割売買を取り入れず、確率だけを重視する手法は、技術の上達がありません。
だから、いつまで経っても勝ったり負けたりの繰り返しになるんですね。
もちろん、億トレーダーのような一部のギャンブラーが大儲けすることもあります。
しかし、考えてみてください。
その人に富が集中するということは、それだけ多くの人が負けていることになるのです。
普通の人は、プロスペクト理論が働くので、トータルすると負けてしまうのですね。
自分の頭で考えず知識を体得していないから
先ほど、話したとおり、株式投資が上手くなるやり方は、建玉法と分割売買を取り入れた手法です。
長期投資でも同じです。
ところが、知識を知っただけでは、勝てるようになりません。
相場は、理論を知れば問題が解けるテスト型ではないのです。
そこそこ理論を知ったうえで、経験によって上手になる技術もの。
これは、自転車に初めて乗るときを例にすると分かりやすいです。
自転車の乗り方は、人が乗ってるのを見て大体分かっていますね。
ハンドルを握り、サドルにまたがってバランスを取りながら足でペダル漕ぐだけです。
では、乗れるようにするにはどうすればいいでしょうか?
実際に乗って練習するだけですね。
自分の頭で考えながら練習と経験を積むことで上手に乗れるようになります。
これが技術もの。
たくさん勉強しても負ける個人投資家は、理屈が先行して大きな誤解をしています。
株式投資は、知識と理論がなければ勝てないと、、、。
それは、先ほどの自転車乗りの例なら、自転車の前で下記のことを考えているのと同じ状態です。
- どうやってバランスをとればいいのか?
- ペダルを踏む強さはどのくらいか?
- ハンドルはどのくらいの力で握ればいいのか?
- 公園内と道路ののり方の違いはどうなのか?
- 坂道や下り坂の漕ぎ方の手法は?
- 信号で止まるときのタイミングを知らなければ乗れない!
投資は、自転車乗りのように実態がつかめません。
だから、上記のようなことを平気でやっている個人投資家が多いのです。
勝ち組投資家は、このことを知っていて、知識を知るだけでなく相場技術を体得しています。
余分な知識を吸収するのではなく、技術の習得に目を向けているんですね。
知識と理論だけに目が行く、ほとんどの個人投資家が負ける理由が理解できましたでしょうか?
投資で勝てるようになるには?
今まで負けていた個人投資家が勝てるようになるには、技術の習得に目を向けるように頭を切り替える必要があります。
腕を磨くほど、上手になる売買手法に、”うねり取り”があります。
これは、昭和の大相場師たちが使っていた手法で、私が実際に使っている手法。
うねり取りには、ナンピン・乗せ・つなぎの技術があります。
この3つの技術を下記の6つの事項を意識して技術上達を目指します。
- 相場観測
- 分割エントリー
- 建玉
- 資金管理
- 損切り
- 利を伸ばすこと
うねり取りは、知ってる人は知ってるやり方です。
しかし、ほとんどの人がやりません。
なぜなら、一攫千金を狙うギャンブル的な要素がなく、地味で堅実に利益を上げるやり方だからです。
また、技術を習得するには練習するしかないのも煩わしくてやってられないと感じるでしょう。
個人投資家の多くが、こういう堅実な努力を嫌うか、間違った方向で努力するので負け続けるのです。
うねり取りの総論についてはブログ記事に、各論についてはnote記事にすべて記しました。
負け組投資家から脱却をはかるため、一人でも多くの人に参考にしていだければ嬉しく思います。