
この記事は、下記の人へ向けた内容となっています。
- 空売りの概念が感覚的に分からない
- 空売りの仕組みが知りたい
- 株式投資とFXの空売りの仕組みの違いを知りたい
記事を読むと空売りをしっかり理解できて頭の中がスカッとします。
私も株やFXを始めたころ、空売りについて仕組みがよく分からなくて、ネットで色々調べたけど、なんとなくしか分からなかった経験がありました。
だから、どこが分からないのか初心者の気持ちがよーく分かるので、しっくりくる解説ができると思います。
空売りをしたときの損益の仕組み
空売りで利益を出すには、エントリーした価格より安い価格で決済することで、損は、エントリーした価格より高い価格で決済することによって発生します。
つまり、買いでエントリーする場合の逆ですね。
もし、知らなかった人は、単純に買いの逆の取引で損益がでると思ってもらえればいいでしょう。
例)みずほFGの株式を200円で1000株空売りした。
この時、本来ならあなたに現金で20万円渡るのですが、取引終了まで証券会社が保有しています。
株価が150円になったので買い戻した場合(株価が下がったのでプラス)
5万円の利益(1000株×50円)⇒株を返却するのに15万の費用で済んだので残りの余った5万円はあなたが受け取れます。
株価が230円になったので損切りして買い戻した(株価が上がったのでマイナス)場合
3万円の損益(1000株×30円)⇒株を返却するのに23万円かかったので、あなたが売った株の代金20万円だけでは足りず別で3万円の費用を負担する必要があります。
では、もう少し空売りの概念を知るために仕組みの解説していきますね。
株式投資とFXの空売りの仕組み
株式投資とFXでは、先ほどお話しした損益の出方は同じですが、空売り自体の仕組みが違うので別々に解説していきますね。
株式投資
株式投資の空売りを理解するためには、3人の主役が必要です。
- (A)空売りする人・・・あなたとする
- (B)株を貸す人・・・長期保有予定者など
- (C)二人を仲介する会社・・・証券会社
株式投資は、自分の持っていない株を証券会社に貸株料(借りた期間に応じた金額)と手数料を支払うことによって売ることができます( ※貸株料や手数料は各証券会社のホームページで確認できます) 。
自分が持っていない株を売るということで、空売りという名前がついたのでしょう。
人(実際には証券会社)から借りて売った株は、6ヵ月以内に買い戻して返却する必要があります(決済時点の株価が買ったときより上がっていれば損失、下がっていれば利益になる)。
証券会社には、貸株制度がある(企業などの長期保有者がよく利用する)ので自分が持っている株を証券会社に貸すことができます(金利がもらえます)。
その株を証券会社が空売りしたい人に貸し出しているんですね。
図を見てもらうと分かりやすいと思います。

株式投資の空売りは、信用取引と言って空売りする株の合計額の30%を証拠金として証券会社に預ける(ようするに担保)必要があります(最低保証金は30万円)。
証券会社に預けるといっても特別な手続きはいらず、証券口座に証拠金が30万円以上で空売りする額の30%以上入金されていれば大丈夫です。
信用余力という金額を見ることで、自分があといくら信用取引できるのか確認することができますよ(株価の価格変動で変わってくるので目一杯やらないこと)。

ちなみに、株式投資で空売りするには、口座開設したあと、口座開設した証券会社へ信用取引できるように申し込みが必要です(現物株で6か月の経験が必要)。
FX
FXは、現物の取引ではなく証拠金取引による差金決済なので買いでも売りでも証拠金を預けて取引していることになります(証拠金返還に対して決済義務を負う取引)。
だから、株式投資と違って貸株料に準じる手数料を払う必要がありません(市場から担保によって義務を負っているイメージ)。
証券会社に支払う手数料に準じるものは、買いと売りの価格差によるスプレッドと通貨国同士の金利差による利子の支払い、もしくは受取りがあります。
よって、空売りという概念はなく、単純に円建ての場合外貨売りのポジションということになります。
ただし、現在持っていない外貨を売りから始められるということには仕組みがあります。

あなたが外貨売りをした場合は、期限はありませんが、いつか買戻しをしなければならないという義務が発生します。
期限がないなら逃げれるじゃんって思われるかもしれませんが、株式投資と同じように証拠金を証券会社に預けておく必要があるので逃げられません(保有している間、常に価格変動のリスクを負う)。
FXの場合、株式投資よりもレバレッジが大きくて25倍まであります。
25倍なんて危険では?と思われるかもしれませんが、1倍を超える取引をした場合、ロスカットされるまでの余力はFXの方が大きいので、上手に利用することで有利な資金運用が可能です。
しかし、株式投資の場合は、ストップ高が設定されていますが、FXは際限ありません。
だから、短期での売買なら損切ラインである逆指値をしっかりつけて取引する必要があるのですね。
以上、株式投資とFXの空売りについての解説でした。
PS.意外と説明が難しかったので空売りについて質問がある方はコメント欄で受け付けています(なるべく早く返信します!)。
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FXでどうしても勝てない人へ
FXでエントリーしたら逆行するし、エントリー方向に乗れても少し戻したら、すぐに利食いしてしまう。
そもそも、いくら勉強しても、しっくりくるエントリーポイントが分からない・・・。
昔の私もそうでした。
理由は、知らず知らずのうちに、テクニカル指標を形だけで判断してしまっていたからです。
これは、テクニカル指標が示す裏にある投資家心理を見極めることができれば解決できるのです。
また、ルールは複雑すぎても失敗する確率が増えるだけです。
基本を重視して明確にエントリー、ストップ、イグジットの位置を判断できた方が安定して収益を伸ばすことができることに気づいたのです。
私は、多くのFXの本を買い漁ったり、セミナーに参加しましたが、中でも役に立ったのが維新の介先生が書いた無料の本でした。
これを読んで、今まで勉強してきた内容が一本に繋がったのです。
同じテクニカルでもこうやって市場参加者の心理を読んでいるのか!ということが分かったのです。
もし、あなたがネット記事やYouTube動画で勉強しているのに上手くいかなければ、この無料の本を読んでみると道が開かれると思います。