
この記事は、株式投資を勉強して実践しても利益を上げられなくて悩んでいる人向けに書きました。
株式投資は、優位性のある投資法・トレード法を繰り返していれば必ず利益を上げられるようになります。
したがって、株式投資がうまくいかない理由が書いてあるこの記事の内容をしっかり実践すれば利益を上げられるようになるのですが、頭で理解しただけでは上手くいきません。
9割の個人投資家が負けている理由は、この記事の内容を忠実に実行することができないからです(それほどハードルは高くないにもかかわらずです)。
言うは易く行うは難しとはよく言ったもので、利益を上げられていないけど、情報だけを取得するのが好きな個人投資家なら知っている内容かもしれないし、すぐに理解したつもりになるでしょう。
しかし、この内容は、一朝一夕で身につけられるものではないので、どれだけ普段の投資・トレードに取り入れつつ、反省・実証を繰り返していくかで、今後の株式投資がうまくいくかどうか決まってきます。
ネットの投資系の記事では、なぜか利益を公開してない人も多いですが、筆者である私は、今年で株式投資5年目になりますが、実際に利益を出し続けています。
【証拠画像】2018年12月までの株式投資の実績(現在2019年4月まで公開)
さらに、株式投資の世界では、何十万円もする情報商材が販売されていますが、うまくいかない理由はシンプルで数千円で買える名著を読みとけば分かるのです。
ただし、難解な言葉や怪しい翻訳のせいで本質がズレて理解してしまうような本も実際にありますので、自分で読み説くことができなかったり勘違いして理解している人がいると思います。
そこで、私がうまくいかない理由を自分の経験や勉強、検証してきた内容に照らし合わせて初心者でも分かりやすくまとめましたので参考になると思います。
ちょっとだけ注意点ですが、記事の内容はそもそも勉強せずに株式投資を行って利益を上げられない人は前提としてません。
昔は利益を上げられてたと反論があるかもしれませんが、株式投資の性質上、何も勉強せずにまぐれで大金を掴むことも少なくありません。
しかし、必ずどこかでつまづくことがありますので勉強や検証は必要なのです。
優位性のあるルールを確立してない
株式投資の本質に下記の3つがあります。
- トレーダーなら高い確率でくる未来を予測して有利なポイントでエントリーし続ける
- 相場師なら値動きを予測するのではなく売買技法で利益を上げる
- 投資家なら今後の経済を加味した企業の将来性を見極めて投資する
どの本質的なやり方をとっても投資ルールと言うものが存在します。
株式投資で利益を上げるためには、この投資ルールを元に自分の型にしたマイルールを確立しなければなりません。
そして、株の値動きの特性上、決めたルールには優位性がある必要があります。
つまり、繰り返し投資することで利益が見込めることを想定できなければならないのです。
まず、株式投資がうまくいかない人は、このルールを確立していないか、ルールを確立させるまでの途上にいるかといった状態にあるのです。
(※脱初心者むけですが、明確なルールと裁量トレードをごっちゃに考えてはいけません)
ルール通りに行っていない
もし、あなたが優位性のある投資ルールを確立しているのに、うまくいかないのでしたら、そのルール通りのトレードができてないと考えるべきです。
たとえば、株式投資には数多の手法があるので、同時に違う手法を学んでしまう人もいるでしょう。
そうすると、あの手法ではここでエントリーのはずだなどとノイズが走ってしまって、自分が確立した優位性のルール通りにエントリーできなくなってしまう場合もあります。
また、あとでお話ししますが、メンタルが影響してルール通りにトレードできない場合もあるでしょう。
このルールに沿ってない取引を混ぜて取引していると、当然上手く行くときと行かない時にムラがでてトータルで見るとマイナスになってしまうか負け続きになってしまいます。
ルールがない株式投資やトレードは、当てずっぽうの趣味・素人のギャンブルと化してしまうのです。
(※プロのギャンブラーならルール通り行うでしょう)
最悪なのは、自分のルール通りにトレードしてないのに勝ち続けてしまうことです。優位性のある取引ではなく、まぐれで利益を上げ続けた後、あなたが取引数を大きくして、まぐれが通用しなくなったら破滅の道へ向かうでしょう。
このように、うまくいかない人は、自分が確立したルールがきちんと守れているか過去の取引履歴から反省して検証してみるといいですよ。
リスクオンリワードレシオを計算してないので損切りできない
リスクオンリワードとは、簡単にいえば損小利大が見込める位置でエントリーすることです。
リスクに対してリターンが大きくなければ投資する価値がないというのは、多くの人が理解できているのではないでしょうか?
たとえば、1万円損するかもしれないが、 上手くいけば1円稼げるから投資してみないか?と言われれば誰でも断りますよね?
では、1万円損するかもしれないが100万円の利益が見込めるならどうでしょう?
これで、自分が確率が高いタイミングと検証できたポイントで話にのれるなら多くの人が挑戦しますよね?しかも、何度も挑戦できるなら尚更だと思います。
今の話は、主にリターンに特化しましたが、自分の思ったような株価の動きではなくなったとき、あらかじめ自分が決めていたリスクを最小限に抑えられる位置で躊躇なく損切りができないと株式投資はうまくいきません。
また、はじめにお話ししたルールの中にリスクオンリワードがきちんと組み込まれていないと損切り貧乏になってしまって、やはりうまくいかないんですね。
さらに、2番目のルール通りにトレードしてない話にも通じますが、自分の予想通りに株価が動いて利益が出始めても、すぐに利益確定しまう人も上手くいきません。
損切りだけでなく利益確定もきちんと利益を伸ばしてからしないとリスクオンリワードの期待値が狂ってしまうからです。
テクニカル指標を考えずファンダメンタルだけで取引をしている
株価と実体経済を予測する数値は、ほとんどの場合、乖離があり近づいたり離れたりします。
株式投資を行うなら現実のチャートに表れている株価が、その銘柄を取引した投資家の総意であり無視することはできません。
たとえ長期投資といえ、株価を有利に売買できる位置というものが存在するし、それより短い時間軸での取引なら、尚更テクニカル指標が重要になってきます。
例えば、ニュースで好材料がでた株を盲信して買ってしまうと、そこが天井でそれ以降下がり始めたなんてことはありませんか?
もちろん、1割くらいそのまま上がっていくこともあるでしょう。
特に、なんでもない位置で大陽線を引いた場合、そのあと下落していくこともありますが、チャートをテクニカル的に分析すると、下落トレンドの途中だったり、底のもみ合いでも一旦下げてから上げ始めることがあるでしょう。
このようなテクニカル的なチャートの見方を知らないと、天井で掴んでいたり、予想が当たっているのに、次の日からしばらく下落し始めると損切りをしてしまうことになるのです。
もちろん、損切りしたあと、株価が逆行しはじめて悔しい思いをするんですね。
これは、ちょっとした例にすぎませんが、株式投資がうまくいかない理由にテクニカル指標を信用しないことがあります。
指標を盲信しすぎる
こちらは、先ほどの話と矛盾しているように聞こえますが、そうではありません。
たしかに、株価の上げ下げは誰にも100%予測はできませんが、高確率の予想やどちらに転んでも利益を上げられる売買技術が存在します。
しかし、これは高確率であり100%ではないというところがポイントで盲信しすぎてはいけません。指標を盲信しすぎるのは、ビジネスや学業をコツコツやって成功してきたアマチュアの短期トレーダーにありがちです。
自分のルール通りに行えたトレードでも、もっと良いエントリーポイントはないのか?絶対にすべて予測を当ててやる!勝率を上げなければ!といった考えを持ってしまいがちで、そういった人は株式投資の本質を理解してないのでうまくいきません。
実は、短期トレードはギャンブルに近いものがあります。
違いは、リスクをコントロールしてギャンブルの親的な存在になれること。
しかし、ビジネスや学業で努力してきた人は、ギャンブルを嫌い完璧で正確なエントリーポイントを探ろうとして、永遠にさまよってしまいがちです。
もちろん、他の未熟なトレーダーたちは、そこまで到達することなく株式投資の世界から退場していくのですが・・・。
テクニカル指標で高い確率で予想通りの方向に動きそうなところでエントリーするのですが、逆にいって当たり前という考えを理解できないとこの境地にはたどり着くことはできないでしょう。これは、テクニカル指標だけでなくファンダメンタルでも同じことが言えます。
むしろ、ファンダメンタルで絶対上がる下がると予想している人は、相場の世界から退場する日がそう遠くありません。
なぜなら、同じ出来事に対してすべての人が自分の考えと同じに決まっていると決めつけているのと同義だからです。
トレードや投資後に反省をして次回の取引に生かしてない
今回の取引は、自分のルール通りに行うことができたか?また、できなかったら何が理由でできなかったのか?などトレード後に反省しなければ、自分のルール通りにトレードできる売買技術を上昇させることはできません。
もしあなたが、ルール通りにトレードできたり、できなかったりでうまく利益を出せていないのであれば、自分の決めた優位性のあるルール通りになっているか毎回、そして毎月、過去のトレードを振り返って反省するするといいでしょう。
なぜ株価が上がったり下がったりするのか本質を理解していない
株価は、個人投資家、ヘッジファンド、機関投資家、AIといった様々な人の思惑で成り立っています。
つまり、あなたが買いたいと思ったら、もうこれ以上上がらないので売りたい(理由は様々だが)といった反対売買の人がいることを忘れてはいけません。
これを無機質に考えてしまうと、トレンドラインの底に当たったから必ず買いだろう、ローソク足が窓を開けて陽線だから必ず買いだろうと盲信してしまうのです。
また、取引相手ありきを前提にしているのとしていないとでは、チャートの見方が全然変わってくるんですね。
自分には取引相手がいるということを考えてテクニカル指標やファンダメンタル指標をもう一度見直してみるとうまくいかない自分を脱却することができるかもしれません。
下記の関連記事では、この話が前提とした株価の動き方の特徴をまとめていますので株価がランダムウォークに感じられる人は確認しておくと役に立つと思います。
関連記事【株価先読み】値動きの仕組みを完全理解【勝率アップ】
メンタルが崩れた状態で取引を行う
株価の本質、動きを理解したあと、優位性のあるルールを決めてリスクオンリワードレシオの計算もしっかりできたエントリーポイントも決めた。
しかし、本番になるとどうしてもミスをしてしまう。
あとで、反省をすると、なんでこんなところでエントリーしてしまったのか不思議に思うことがあるし、そういうところが足を引っ張って思うように利益が上げられない。
そういったときは、自分のメンタルに目を向けましょう。
いくら実力があってもメンタルがめちゃくちゃな時にトレードをすると、いつもならしないミスをしてしまうのが人間です。
これは、スポーツ選手や将棋や囲碁の棋士にも同じことが言えるのです。
どんなに努力して体を鍛えたり、訓練を重ねてもメンタル状態が良くないとミスをしてしまうのでメンタルを鍛えなければなりません。
幸いなことに、個人投資家は、常に売買をする必要がありません。
もし、日常や仕事などでメンタルに影響を与えるようなことがあれば、相場を休むということもできます。
この辺は、個人投資家の有利性をしっかりと活用するといいですよ。