
この記事は、下記の悩みを持つ個人投資家向けに書きました。
はじめは、目新しいことばかりで楽しかった株式投資が、最近なぜか消耗して、ただただ疲れるようになった。 なんとなく原因は分かるが、しっかり対策を立てたいのと自分が気づかなかった原因があるかもしれないので調べてみた。 また、株式投資で消耗し続けないための対策も教えてほしい。
前提として、リスクがあるマーケットにお金を預けているので、精神的に疲れるのは当たり前ということを理解しましょう。
だから、結論としては、意図的に休みを入れる必要があります。
誰もが勉強や仕事では、休まなければ疲れることを理解できると思います。
ところが、株式投資は、基本動作がネットで注文するだけだし、勝てばドーパミンが出るので、疲れが溜まっていることに気づきにくいのですね。
疲れる理由は、情報・技術・メンタルの3つの要因がありますので、それぞれ原因と対策を解説していきますね。
情報編:情報を追いかけすぎ
株を買ったり空売りする前は、色んな情報を集めても問題ありません。
ところが、ポジションを持った後に、色んな情報を集めるのは無駄です。
ポジションを持った後は、利益確定か損切りするための情報だけでいいのです。
それらは、長期投資を除いて、多くの場合、チャートだけで完結するでしょう。
特に、自分がエントリーした方向と逆行した場合に、ツイッターやニュースを見ても、気休めにしかならず、自分の都合の悪い情報を見ると脳が疲れてきます。
ポジションを持った後に自分のやり方と関係ない情報を調べても何の意味がないので、そんなことをやめてパフェでも食べていた方がいいでしょう。
トレードは、結局、転換点を見つけて波に乗るだけであり、長期投資は、自分の指標に従って取引するだけです。
ポジションを持つ前でも人の予想に乗って失敗するのが最も疲れますよ。
技術編:銘柄選定ばかりしている
1年に数回くらいしか銘柄選定をせず、普段はアンテナを立てておくくらいの、ゆったりとした長期投資家ならともかく、毎日明日上がる(下がる)銘柄はないかと探し回っている短期売買のやり方をしていると非常に疲れます。
これは、FXや債券、商品取引と比べて、非常に銘柄数の多い株式投資特有の悩みです。
少しでも良いものを転売してやろうという欲であり、隣の芝は青く見えるという人間の心理が如実に表れるのです。
そのやり方でも利益を出している人はいるし、否定するわけではないですが、多くの人が銘柄選定に力を入れて売買技術を磨くという発想にならないのも事実。
そうすると、短期売買しているものなら、一発必中のポイントを上手く探すのも技術ではないか?という意見が出ますが、それは履き違えた技術です。
一発必中は、過去のチャートの優位性を活かしたトレードであり、それ以上になることはありません。
あったとしても、それは運であるし、その分、それ以下になる可能性もあります。
つまり、ただの優位性であり、機械化されたもの、すなわち、パソコンのメモリが8Gなのに、32Gの命令は出すことができないのと同じで、それ以上の向上はありません。
将来の動きは誰にも分からないのだから、建玉法が大事であり、銘柄選定より建玉の技術を高めることで進歩すると個人的には思います。
銘柄選定している時間を技術向上に充てたり、休めば体力的にも精神的にも良いでしょう。
この項目は、個人個人の投資ポリシーがありますので、賛否両論ありますが、銘柄選定ばかりして、それが勝ったり負けたりしていると疲れるのは確かです。
初めのうちは、意味がないことを必死に考えてしまうので余計疲れる
初心者のエントリー・損切り・利益確定の考え方と上級者の考え方は、全然違うことは想像できると思います。
そして、初心者ほどぼんやりとして分からないことを考えなければならないので、脳の容量を消費するでしょう。
もちろん、上級者でも頭は使うけど、経験と検証を積めば、考えるべきポイントが絞られるので、疲労度は減ります。
これは、仕事など株式投資以外でも同じことが言えますね。
このような疲れは、目新しいことを大体学び終わって、実践に移しているけど、中々上手くいかない時期訪れます。
そのときは、踏ん張り時ですね。
手法で違いがある
株式投資の売買は、①投資計画を立て②売買の実行に移し③結果を見て④反省するという一連の流れになります。
真剣に株式投資と向き合っている人ほど、また、この回転が速くなればなるほど体力と精神を消耗するのは当然です。
つまり、短期売買になるほど疲れるのは、こういった理由があるのです。
特に、値動きを追いかけるやり方は精神を使います。
そして、明日の株価に期待すればするほど、期待と違えば精神的な消耗が激しいでしょう。
しかし、明日の株価がどうなるかは、本当に世界中の誰もが分からないのです。
今日までの動きから明日からの動きを多少予想することができる場合もありますが、急変することもあるし、予想が外れることも当たり前にあります。
だから、シナリオは何パターンも用意しておき、短期の値動きで一喜一憂せず、ポジションを持った後は、結果を待つだけにするといいですよ。
昔からよく言われるのが、ポジションを持った後は、結果が出るまで、株式投資していることを忘れているくらいが丁度良いということです。
また、値動きを追いかけない長期投資なら、そういった疲れはありませんね。
株価は結局、上がるか下がるかなので、複雑なことを考えすぎず、一つのシンプルな手法を極めるのが良いと思います。
いつも同じで再現性があるやり方が好ましいでしょう。
裏の裏はただの表にすぎないのですから。
メンタル編1:早く大金を稼ごうとする野心
先ほど、チラっと精神的に披露するのは、株価の上げ下げに期待するからだというお話をしました。
これと似ているのですが、早く大金を稼ごうとして思うようにいかないと、すごく疲れます。
実はこれ、自分の思うとおりに行かないから、勝手にストレスが溜まっている状態であり、マーケットを支配しようとしているのと同じことになります。
マーケットを支配しようとしてはいけませんと言われれば、多くの人がなるほどなって思うかもしれませんが、このように考えると、現実では、多くの人がマーケットを支配しようとしているのです。
また、早く大金を稼ごうとする心は、機会損失病になり、休むことができないワーカーホリックになってしまいます。
メンタルゲームでもある株式投資で、休むことができない人のパフォーマンスが落ちるのは誰の目から見ても明らかでしょう。
そして、買い疲れ、売り飽きという言葉があるように、ポジションを持っていても疲れることもあります。
これらもマーケットに何らかの期待を持っているからです。
メンタル編2:勝っていても疲れる理由
初心者には、うらやましい限りだと思うのですが、なんと勝っていても株式投資に疲れてる人もいます。
これは、2つのパターンがあります。
一つは、プロスペクト理論で含み益が出ているときに、少しでも株価が下がると痛みを感じるときです。
その痛みに耐えながら、ポジションをキープしていくので利益確定する頃には、かなり消耗してしまうのです。
これは、将棋と同じで3月のライオンという漫画や映画でも出てきますが、勝った方が最後まで気を抜かず集中力を維持するので消耗が激しいことが多いというのと似ています。
このパターンの対策は、大衆投資家には、ほとんど見られませんが、つなぎ売買をすることで緩和することができます。
そして、もう一つのパターンは、投資やトレードがマンネリ化することです。
投資以外のことでも、人間、同じことを永遠と繰り返して、マンネリ化すれば、つまらなくなってきます。
つまらないことを繰り返せば、疲れてくるのは当然でしょう。
最終的に同じことの繰り返しになる
株式投資は、あてものではなく、再現性のある方法で淡々と売買を繰り返していくことが極意です。
再現性がある方法というのは、毎回やり方が同じということです。
そうすると、先ほども述べた通り、飽きがくるのは当然でしょう。
そうすると、疲れが溜まってきます。
もしかしたら、思わぬミスをしてしまうかもしれません。
だから、昔から言われている”休むも相場”という格言があるのです。
これは、プロのスポーツ選手がパフォーマンスを最大化させるため休息を大事にするのと同じことなんですね。
小説家のような一人で作業するプロの仕事でも同じだと思うのですが、適度に休息を入れて、パフォーマンスを落とさず、淡々と同じことを繰り返しながら、少しずつ技術を上げていくのが理想であり、対策となるのです。