株式投資の三尊と逆三尊の解説

この記事は、下記の人へ向けた内容となっています。

こんな悩みを解決

  • 株式投資の三尊天井と逆三尊底のエントリーポイントが知りたい
  • 両方の変形でも利益を出せるようにしたい
  • 天井と底を得意場面にしたい

記事を読むことで天井圏と底値圏での三尊の見方が分かり実際のエントリーポイントについて学ぶことができるので株式投資での勝率と利益率をアップさせることができます。

私も三尊を意識することで効率的に利益を出せるようになったので、思うように利益が上げられない人は、ここを意識的に研究するといいと思います。

天井圏で出現する三尊と底値圏で出現する逆三尊は、株価の流れと基本的な動き方を知っていた方が理解度が高まります。

その辺の基本知識に自信がない方は、『【株価先読み】値動きの仕組みを完全理解【勝率アップ】』という記事から読み始めるといいですよ。

基本

三尊と逆三尊の基本の形

三尊とは、上昇後の天井から下落への転換時に現れやすい形で、阿弥陀三尊が並ぶような形をつける特徴があります。

これは、底値圏から上昇転換時でも三尊を逆にした同じ形が現れる特徴があるので逆三尊と呼ばれています。

なぜ、このような動きになるのかは、株価の基本的な流れが分かっていれば理解しやすいかもしれません。

株価の俯瞰的な流れと実際の動き

株価の流れを滑らかにすると上の図の赤い線のようになります(移動平均線を使うと株価の流れが見やすくなる)。

しかし、実際の株価は上昇と下落を繰り返しながら動いているので分かりづらいのです。

株価が上下に動きながら上昇下落を繰り返しているとすると、転換点を見ると図のように三尊や逆三尊、W天井、W底のような形を付けるのが基本となるのです。

もちろん、実際の株価の動きがもうちょっと激しく動いて、きれいな三尊にならない時もありますが、逆にきれいに動いた時はチャンスなわけですね。

きれいな形のチャートしか狙わないといった億を稼いだ個人投資家の話を聞いたことがありますが、こういった基本的な動きを捉えてトレードをしているんですね。

実戦考察

三尊は、フラクタルな動きをしていて、日足の終値ベースでも完成するし、5日線ベースでも完成するので私の場合は、大きな波動と小さな波動の両方を見極めながらトレードしています。

実際にチャートでその違いを確認していきましょう。

三尊のフラクタルな動き

終値ベースで完成した三尊のチャート例

終値ベースで三尊が確認できるパターンは、値動きが荒く短期間で転換する特徴があります。

移動平均線だけを頼りにしていると見逃してしまうので、ボラティリティが高い場合は、ローソク足と終値を細かく見ていくのがポイントだと思います。

5日線ベースの三尊のチャート例

ローソク足や終値ベースよりもう少し大きい流れの中では、5日線ベースの三尊があります。

5日線ベースだと、時間軸が長いので早くエントリーしすぎて右往左往してしまったり、全体を俯瞰して見れないと、まだ上がると思い逆にエントリーしてしまうこともあるので注意が必要です。

逆三尊のフラクタルな動き

終値ベースで完成した逆三尊のチャート例

逆三尊も三尊を逆にしただけで、同じ動きをします。

終値の変動が激しいとエントリーしづらかったり、エントリーする前に上がってしまうこともあるので、しっかりと逆三尊を意識してみるようにしましょう。

5日線ベースの逆三尊のチャート例

やはり、5日線ベースでも逆三尊は成立します。

こちらの方が、需要と供給がこなれているし、波が安定しているのでエントリーしやすそうですね。

終値ベースと5日線ベースをしっかり見られるようになるだけで、天井と底の株価の流れを見る力がグッとアップするでしょう。

エントリーポイント

三尊で株価の流れが読めるようになっても具体的なエントリーポイントが分からなければ、安定的に利益を上げることが難しいでしょう。

三尊と逆三尊のエントリーポイントは、順張りと逆張りがあるのですが、効率よく利益を上げるには、三尊の後半あたりでエントリーすることです。

また、トレンドラインも一緒に使うと効果的です。

三尊のエントリーポイント

三尊のエントリーポイントを示したチャート例

上のチャートの三尊でのエントリーは、まず①逆張りに近い初めの空売りと②トレンドラインを割った順張りでの空売りのエントリーがあります。

②の位置は、形的にも三尊が完成しているのでエントリーしやすいのですが、トレンドラインを割り込んだところも注目すると自信を持ってエントリーできるのではないでしょうか。

この位置は、多くの人が本格的な利益確定や損切ラインと決めているので空売りの絶好のポイントでもあります。

デメリットは、もう一度反発した時にキープできるかどうかという点ですね(旧反騰したあと下げる場合があるのでメンタルがきつい)。

①は、もう少し早めのエントリーになりますが、三尊になることを予想しているのと終値が前の高値辺りに到達したあたりで、強い下げを表すローソク足のかぶせ線が出現したところでエントリーしています。

前の高値を越えたら損切りするというルールの元、高い位置でのエントリーになるので、下がった後一度戻して下げた場合でも安定したメンタルでキープしやすいメリットがあります。

逆三尊のエントリーポイント

三尊のエントリーポイントを示したチャート例

次は、逆三尊のエントリーポイントですが、上のチャートは、週足ベースでも終値の切り上げになっており、日足でも5日線ベースで逆三尊が完成しているので、激しい動きが少なく比較的易しい場面です。

順張りは、三尊と同じように逆三尊成立後トレンドラインを抜けたあたりがエントリーポイントで、この時に出来高の急増があれば、よりエッジの効いたエントリーポイントとなります。

後、上の図には載ってないのですが、トレンドラインを抜ける前にゴールデンクロスが完成しているので、MACDヒストグラムでプラス圏に同時に突入し始めたところならエントリーすることができます。

そして、逆張り的な箇所ですが、逆三尊が完成しそうな底3あたりのエントリーです。

この場所は、しっかりと下げ止まったのを確認しないともう一段安になる場合もあるので注意が必要ですよ。