株式投資とギャンブルの違いを解説

この記事は、下記の人へ向けた内容となっています。

こんな悩みを解決

  • 株式投資とギャンブルの違いを知りたい
  • 実際に稼いでいる投資家はどう思っているのか知りたい
  • 株式投資にギャンブル性があることを否定したいが利益を上げられていない

記事を読むことで株式投資とギャンブルの違いと共通性について知ることができるだけでなく、自分のトレードのメンタル部分にプラスとなるヒントが得られます。

実際にこの考え方を活用してトレードをすることで、株価が上がっても下がっても動じなくなりました。

また、私の愛用書の一つである世界的著書であるゾーンでも同じことが書かれているので濃い情報をお届けできると思います。

株式の投資の性質(本当の姿)

投資とは、何らかの媒体に対して現在から将来の価値を読み取り、そこにお金を投じて成長後に利益を還元してもらうことですね。

株式投資に置き換えると、有望な企業の将来性へお金を投じて、将来のリターン、具体的には株価の値上がりや増配を期待するわけです。

ただし、株価が上昇したり増配する時期は分からず、何十年も先かもしれないし、何十年先に上昇したり増配される保証はありません。

人の人生には限りがあるので、多くの人は、長くても10年以内にリターンが欲しいと望んでいるはずで、実際の株式市場はそのような動きをしています。

その証拠に、企業の成長が一定なら緩やかな右肩上がりのラインのはずなのに、株価は上下の波動(時には暴騰・暴落)をつけて成長する特性があるからです(大きな利益確定や仕掛けがあると考えられる)。

つまり、9割以上の人が価格差による利益を狙って株を買ったり売ったりする投機行為をしていることになります。

これは、投資信託会社であったり、GRIP(公的年金運用)でも同じです。

なぜなら、彼らは、ある一定期間で成果を出して顧客に利益を還元したり、年金を支払わなければならないからです。

何十年も前から企業の価値を読み取って、投資している(企業買収を含めて)のは、ウォーレン・バフェットという世界一の投資家と呼ばれる人と彼が運営するバークシャーハサウェイという機関投資会社くらいでしょう。

しかし、投資系ニュース記事で彼のインタビューを聞いたのですが、そのウォーレン・バフェットも今後、我々が受けてきた株式市場のような恩恵を今の世代が受けることはないだろうと語っていました。

ありとあらゆるものが揃っている現代では、高度成長期のような新たな消費が起こりにくいといったイメージでしょうか(技術革新もすぐに飽和するので瞬発的な投機には向いているが一生保有する投資には向いていないかも)。

話はそれましたが、本当の投資というものが理解できたと思います。

株の値動きの性質

株式市場の9割以上の人が価格差による利益を狙った投機家だということは理解いただけたと思います。

その投機行為がギャンブルかどうかということがこの記事の本質的なテーマになるわけですね。

では、株価の値動きの特徴を挙げてみましょう。

株の値動きの特徴

  • 明日どうなるか誰にも分からない
  • 突発的なニュースで大きく左右されることがある
  • 期間が短ければ短くなるほど動きが分からない

明日の株価の動きが100%分かるなら借金してでも全財産投入するはずなので誰にも分からないということですね。

また、大地震の正確な予測はできないし、米国大統領が今年どう動くかも正確に”当て続けられる”人はいないでしょう。

つまり、未来が予測できないのと同じように株価も予測できないのです。

では、ギャンブルではどうでしょうか?

パチンコ屋のスロットで例を挙げてみましょう。

スロットの特徴

  • 明日高設定台が入っているかどうか分からない
  • 高設定の台に座れるかどうか分からない(運よく座れても勝てるかどうか分からない)
  • 回転数が少なければ少ないほど設定が読めない

つまり、未来が読めないものにお金を投じているのですね。

これと株式の投機行為に何か違いがあるのでしょうか?

行為自体には、違いがないので株式投資にもギャンブルの性質があると言わざるを得ません。

では株式投資とギャンブルは本当に同じなのか?

結論から言うと、株式投資(投機の場合)とギャンブルは同じ性質を持ちながら違う側面があります。

ギャンブルというと多くの人がパチンコ屋に入り浸る人のようにカモにされる側を想像すると思います。

確かに、株式市場でも多くの不勉強な人たちは、パチンコ屋に入り浸ってカモにされている人と同じと言えます。

しかし、株式市場では、銘柄を保有したまま次の日に持ち越すことができたり、株価は需要と供給が反映されているので過去の値動きからギャンブルよりはるかに高い優位性を見つけることが可能です(高設定の台にいつでも座れるイメージでもよい⇒お店の人ならいつでも座れるね)。

また、機関投資家の場合は、ファンダメンタルの分析に予算を掛けられるので、個人投資家より優位性が高いと言えるでしょう。

つまり、しっかりと勉強することでギャンブルをする人という立場ではなく勝率が高いギャンブル場を運営する側の立場で参加することが可能なのです。

ちなみに実際に稼げていてセミナーを開くような有名な投機家は、これを知っているはずですが、株式投資にギャンブル性があるというと多くの人から批判を受けることを知っているのでほぼ言わないですね。

名誉欲が強い人ほど、この回答を上手くすり抜ける傾向にあります。

なんの縛りのない私のブログなら少ない仲間である読者に真実を発信しても差し支えないでしょう。

結論

株式投資をギャンブルとして見るかどうか本人次第かなと思っています。

こんなことをいっては身もふたもないのですがギャンブルかどうかなんて自分を正当化したいか、他人を批判したいかなので気にしなくてもよいと個人的には思います。

しかし、裁量での短中期トレードでは、ギャンブル性があるということを認めなければ自分の優位性について信じることができなくなり、いつまでたってもうだつが上がらないでしょう。

多くの人の利益を出せない個人投資家(機関投資家の間では常識)が気づいていないのですが、株式投資の常識と世の中の常識では違うことがほとんなので、世の中の常識である倫理観に無駄に縛られていては成長できないのです。

なぜなら、自分が実証した結果、正しい場面でエントリーしているのに、違う動きをした場合、自分の判断が間違っていたと考えるからです(株式投資にギャンブル性がないのであれば、分析し続けることによって100%あてられると判断するので、優位性の高い場面で偶然逆行しただけであっても、その手法は使えないと判断しがち)。

つまり、短中期での株価の動きはどうなるか分からないといったギャンブル性があるということを認識していれば自分が分析で立証した優位性を信じることができるので、また同じところでエントリーし続けることができるのです。

優位性が高い場面で、エントリーし続けることができれば、確率の収束により利益が上がるのです。

なお、株式投資にギャンブル性があることについて、知っているだけではすぐに自分の知識を疑ってしまい実戦で使えなくて、心からそうだと思えるような意識改革が必要です(頭が固く人の意見に耳を傾けない人ほど重要)。

その意識改革には、私が読んだ本の中では、相場心理学の先駆者であるマーク・ダグラスの著『ゾーン最終章』という本が役に立ちました。

ゾーン最終章(相場心理学について書かれた本)

ゾーン最終章(amazon:外部リンク)

ただし、株式投資をやったことない人は、ピンとこなかったり、言っていることが分からないことも多々あると思います。

どちらかと言えば、現在、株式投資をやっているが利益を中々挙げられない人の中でも特に分析したり練習のときは、エントリーポイントが明確に判断できるのに、実際の相場でなんか違うところでエントリーしてしまう人におすすめですね(例は先物取引がメインですが株式投資でも同じ)。

私は、本屋で買ったのですが、アマゾンアンリミテッドの会員であれば無料で読めたのがショック(会員なので)でしたが、まあ、良書なので紙の本の方が見直しやすいからいいかなって思ってます(泣)

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