株式投資の出来高と値動きの関連性

この記事は、出来高が重要だと聞いたけど、どうやって値動きと関連付ければいいのか分からない個人投資家に向けて書きました。

記事を読むことで、本質的な出来高の意味や役割と値動きとの関係性について理解できます。

記事の内容は、実践家である私の経験と検証を元に、直接実践で活かせるように書きました。

投資実績については、4ヵ月ごとに「こちらのカテゴリー」で更新しています。

出来高の読み方と本質的な意味

出来高とは、その日に取引された総株数のことです。

例えば、出来高100という数値は、100株売った人と100株買った人の2人の間で成立した取引を表します。

つまり、出来高が多いということは単純に考えるとマーケットへの参加者が多い可能性が高いということですね。

可能性が高いというのは、例えば10万しか出来高がない銘柄で、9万株の売買を二人で行い後の残りの1万株を10人で売買した場合、市場参加者は少ないからです。

ただし、一人で大きな取引する人ばかりの銘柄はまれだから(例えば2500円の株を50万株取引した人が1000人いたというのはあまり考えない方がいい)相対的に参加者が多かったと考えるのが普通です。

特に、1日の取引量が多い銘柄ほど、マーケットに参加する投資家やトレーダーが多いだろうという特徴が顕著になります。

出来高からマーケットを深く理解することができる

当たり前ですが、出来高が多ければ、流動性が高い銘柄だということが分かります。

しかし、これは重要なことで、市場参加者が多く流動性が高い銘柄ほど、統計的な確率や市場原理が働く特徴があることから、欠かせないものなのです。

買い手と売り手の感情の度合いを表す

市場で行われている取引は、買い手と売り手の合意で決定されますが、それはつまり、得する人と損する人が決定することを意味します。

一つの取引で見れば、取引する位置によって両者ともプラスになるかもしれませんが、鎖をたどって全体を繋げると買い手と売り手のどちらかが損か得をするということです。

そして、その取引には感情が伴います。

なぜなら、買い手も売り手も利益を追求して(希望という感情)、どちらかが損か得をすることから、必ず、歓喜と絶望の感情がわいてくるのです。

ということは、出来高が多い日は、市場参加者の感情が大きく動いた日ということが分かるのですね。

出来高は相対的に確認しなければならない

さて、ここで、出来高の多い少ないの判断はどうすればいいのか?という疑問が湧いてくると思います。

これは、相対的に判断する必要があります。

例えば、前日の出来高と比較する場合もあるし、1週間前の出来高の平均と比較することもあるでしょう。

これは、自分の取引する時間軸、手法に応じて変わってきます。

通常、値動きを見てトレードしているトレーダーなら、短期的な変化が重要です。

なぜなら、日々の分析は、転換点を探すものにあり、その転換は、なんらかの変化を読み取っていくものだからです。

トレーダーの中には、価格を対象にしているという理由で、出来高を無視してトレードをする人もいますが、出来高を分析することで、深く相場を理解できることがお分かりいただけたと思います。

ダウ理論での出来高の解説

多くのテクニカル分析の元となった理論であるダウ理論でも出来高についての説明があります。

その内容は、”トレンドは出来高でも確認されなければならない”ということです。

ダウ理論は、上昇トレンドを想定した理論であり、上昇トレンドが発生しているのであれば、上昇時に出来高が増えて、下落時に出来高が減るという解説がされています。

なぜなら、上昇トレンドが発生しているときに、買いで勝負しようとする人が売りで勝負しようとする人より多いということが根拠になっているのですね。

これは、出来高の分析でも基礎となる考え方なので、しっかりと頭に入れておきましょう。

出来高と値動きの関係

私の分析では、出来高は、トレンドが発生しているときに、上昇・下降ともに日柄が浅くボラティリティが高いときに増える傾向にあります。

上昇トレンド時は、そこから上昇していても少しずつ減るのが通常であり、押しではさらに減ります。

下降トレンドの場合は、その逆になります。

底値圏やボックス圏では、出来高が減少する

底値圏では、一時的か長期的かは別として、一旦の売り物がなくなったことを意味します。

買い手は、下落した直後は、悲観的になっているので、中々市場に参加することはできません。

そうすると、売り手の手仕舞いか会社の価値と比較して、十分安い位置であったのなら長期的な投資家の買いがメインの出来高となり、基本的に閑散相場となりやすいのです。

そして、ボックス圏では、一定の範囲で買いと売りが均衡しているので、方向性が分かりません。

ここでは、小さな時間軸の短期売買するトレーダーがメインの参加者で、それより大きな時間軸での投資家やトレーダーは、方向性が分かるまで様子を見ている状態なので相対的に出来高が小さくなります。

しかし、一旦レンジを抜けるとボックス圏で逆ポジションを持っていた者のロスカットや方向性を見極めた投資家やトレーダーが新たに参加してくるので、出来高が急増することが多いのですね。

底値圏からのトレンド転換

底値圏から1日でトレンド転換するときは、出来高が急増するとともに、ボラティリティが高い上昇が見られることがあります。

これは、今まで閑散していたマーケットに新規の買いが参入してきたことを表し、底値圏から上昇トレンドへの転換となる可能性を示唆しています。

たとえ、それがフェイクだったとしても、しばらく見ていくうちにもう一度、出来高を伴ったボラティリティの高い上昇が起きれば、さらに買いの参加者が増えたことが分かり買いのチャンスとなりますよ。

暴落と出来高について

暴落時と暴落中は出来高が急増します。

上昇トレンド中の通常の下げであれば、出来高が少なくなっていくのですが、急激な下げがあった場合、驚いた投資家やトレードが一気に利益確定や損切りを始めるからです。

そして、一番底をついて反騰しだすと出来高は減っていきます。

これは、売る人がいなくなり、買戻し主体の上げになり、暴落した後、どこが底なのか見極めるのが難しいので、すぐに買うという人は比較的少ないからです。

すっ天井では、出来高とボラティリティが急増することがある

上昇トレンドの最後に、出来高が急増するとともに、大陽線の中でも大きな線や窓を開けて大きく上昇することがあります。

これは、利益をたっぷりと出した大口投資家やそのほかの投資家がそろそろ最後の買い手だろうと予想した新規の買い手に株を売る場面でもあり、天井を示唆します。

この場合、比較的見極めやすいので利益確定のタイミングの一つとなりますよ。

ただし、もう一度上げてから下げてくる場合もありますので、あくまで天井か天井近しという具合で分析するに留めた方がよいでしょう。

天井圏と出来高

天井圏のもみ合いでは、新たな買いの参加者がいなくなるので、出来高が少なくなる傾向にあります。

もみ合い圏の出来高と比較して大きな出来高を伴って下落した場合やもみ合い圏の中で出来高を伴って大きく上昇した後、下げれば転換の可能性がありますよ。

転換点については、noteの「【株式投資】私が使っているトレンド転換を見極める方法【本質論】」に書いておきましたので参考にしていただければと思います。

今回は、以上です。

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