株式投資の初心者が注意すべきこと

何を始めるにも最初の筋道や行動の仕方次第で、成果や報酬を受け取る機会を早めたり遅らせたりします。

ことに投資においては、これが顕著であり、はじめに勉強したことが常識として染みついてしまいます。

これがたまたま正しい常識であれば良いのですが、間違った常識を身に付けてしまえば、何年も苦しんで無駄なやり方に時間を費やすことでしょう。

また、その過程で多くの個人投資家がマーケットから退場したり自分から去っていくのです。

そこでこの記事では「株式投資を始めたいけど、道を誤って遠回りしたくないから注意点を教えてほしい」という願いを持つ個人投資家向けに、重要な注意点について解説しました。

内容は、損切りをするべきなどといった具体的方法論ではなく、投資人生の方向性を誤らないようにするための本質的な情報です。

ちまたでは、クリック1回で30万円とか簡単に稼げる手法なんてものが出回っていますが、すべてまやかしです。

それらは、販売者にとってクリック1回で30万円であって、あなたにとっては-30万円なのです。

私は、株の実践家として実際に日々マーケットで戦っている投機家であり投資家です。

また、毎日朝から晩まで株の分析と研究をしている実践家でもあります。

そんな私が初心者の頃の自分に向けて書いた内容なので、これから株式投資を始める方に役立つと思います。

前提として、記事の内容は日常生活の常識と大きくかけ離れているので、信用できないかもしれませんが、株の世界では90%の個人投資家が負けると言われていることから考えると当然です。

多くの人が日常生活の成功法則を持ち込むので、投資の常識を身に付ける前に退場するか、かなり遠回りをするわけですね(私もそうだった)。

それでは、順番に解説していきます。

株価が上がるか下がるかを100%予測することはできない

株の世界に入る前は、厳しいだろうけど頑張って勉強と分析を繰り返せば株価の上げ下げを予測できるようになると思うものです。

結論から言うと、いくら頑張って突き詰めても勉強と分析を繰り返しても上げ下げを100%当てることはできません。

確かに、統計学上高確率で上がるだろう下がるだろう場面は存在します。

それが100%にならないのは、統計学なんて無視した大きな投資家が売買したり、突発的なニュースで投資家心理が変わったりすることがあるからです。

また、マーケットは投資家心理で動いており、投資家全員が企業分析の専門家のように企業価値を判断することはできません。

企業分析の専門家の間でも意見が分かれるくらいですから。

このことから、株価と企業価値というものは上下に乖離したりしたり一致したりを繰り返しているんですね。

下のグラフは、一般的な企業の価値と株価の一例です。

企業価値と株価の関係のグラフ例

株価は、企業価値だけでなく景況感や経済、金融政策、材料を合わせた期待や悲観が先行して動く特徴があります。

実体の企業の成長が緩やかであっても大きくかけ離れて上がることもあるし、衰退が緩やかでも暴落することがあるんですね。

ニュースはすべて後付け

株の初心者に話を聞くと、必ずニュースや世界経済についてたくさん勉強しなければならないと言います。

そして、ニュースのマーケット欄には、今日起きた株の値動きについて多くのコメントや解説がされています。

しかし、それらは初めから用意されていたシナリオの一つにすぎません。

今日株価が上がったらこの内容、下がったらこの内容といった風に書く内容をあらかじめ決めているのです。

もし、あなたがニュース屋の立場なら同じことをするでしょう。

毎日毎日、多くの人に読まれやすい記事を早く更新しなければならないのに、今日起きた出来事を素早く分析して載せなければならないのです。

効率性を求めるなら、現在起きている企業・経済・金融情報をあらかじめピックアップしておいてシナリオを立てておけばスマートな仕事ができますね。

そして、暴落や暴騰が起きれば、彼らが飯の種を稼ぐ大チャンスです。

恐怖や欲望にまみれた投資家はなんでもいいから情報を探すのです。

そこで、もっともらしい大げさな記事を書けば、多くのPVを得られることができ広告料を稼ぎ出すことができるんですね。

これは、TVのメディアと同じ原理です。

芸能人の不倫を何度も何度も取り上げるのは、それを見たいと思う人が多いからです。

ニュースは後付けだから、それを見て取引をすれば上手くいくはずはありません。

そう、暴落後、この世の終わりのような記事がでれば、まさにそこが大底なのです。

そして、これはYouTuberの投資ニュースにも同じことが言えます。

もちろん、エンターテイメントとして視聴するのはいいですが、あなたがやるべきことは、直接株で利益を出す技術を身に付けることなのです。

マーケットニュースやYouTuberの投資ニュースを見ても、あなたのやり方の一貫性を崩すことになり投資結果に対して害悪でしかないのです。

当て屋(予言者)の正体

「この株が絶対に上がる!このセクターが熱い!」

YouTubeや証券会社のマーケットニュースでは、このような情報が飛び交っています。

彼らは、なぜ絶対に上がる銘柄を教えようとするのでしょうか?

証券会社のお仕事は、ユーザーを獲得し手数料をとる必要があるので、良し悪しにかかわらず、どんどん情報を提供することはすぐに理解できると思います。

では、なぜYouTuberは上がる株やセクターをあなたに教えようとするのでしょうか?

それは、単純に視聴率を稼いで投資ではなくYouTubeで稼ぐためです。

本当の投資家や投機家が毎日(多いときなんか1日に2回)、YouTubeにアップできるわけがありません。

投資ではなくYouTubeに人生をかけているのです。

そして、YouTubeでウケるのは、権威性で固めたマーケットの教祖です。

過去の実績を持ち出し、マーケットを予測しようとします。

もちろん、彼らが自分の投資の具体的なやり方、つまり魚を釣って見せるのではなく、釣り方を教えてくれるなら、とても有益です。

しかし、多くの人間は、自分で勉強するのが面倒なのでインフルエンサーというの名のマーケットの教祖の話を聞こうとするのです。

そう、私の動画のように細かいノウハウを教えるものは一部の勉強熱心な人を除いて全くウケません。

マーケットの教祖は、人々が堕落的であり、お手軽なものが大好きなことを熟知しているので、毎日出てくる世界のニュースを配信して視聴率稼ぎにいそしみます。

世界のニュースを聞いても、あなたの売買判断、いつ買っていつ売るのか?どのように一貫して取引銘柄を選ぶのか?なんてことは絶対に分からないのです。

投資ニュースを配信している動画のチャンネル登録者数が数十万人を超え、ノウハウを教える動画のチャンネル登録者数は一貫して少ない(私の動画だけでなく)。

これは、9割型がうまくいかない投資の世界を如実に表していると思います。

次に、最も害悪なのは、定期的に暴落予想をするYouTuberです(マーケットの導師:グル)。

これは、最も視聴率を稼ぐことができる手法です。

なぜなら、投資を行っているものは少なからず不安があるからです。

このような動画ばかり見ていると、万年弱気で勝負すべきところで勝負できなくなるのです。

また、暴落というものは、ニュースを利用した機関投資家、ヘッジファンド、大口投資家などが次の買い場を手に入れるために引き起こそうとするものであり、年に2回くらいは定期的に起きています。

そのニュースの重要度が高ければ、大きく暴落するし、大したことがなければ通常1ヶ月程度でリバウンドし始めます。

投機であれば、暴落したら損切りか利益確定すればいいだけであるし、投資なら買い増しのチャンスになるだけなので、暴落予想なんてものは見る必要はないのです。

私のブログでは、過去の暴落について研究分析した結果を載せてますので、読めば暴落に対してそこまで敏感になることはないことが分かります。

株価の暴落について書いた記事一覧

最後に高等技術があるかのように見せかけて、あなたを誘ってくるサロンや塾への勧誘です(マーケットの教祖)。

投資のサロンや塾は、あなたにお金の余裕があるなら試しに入ってもいいですが、メンターによって投資人生がガラッと変わる覚悟を持ってください。

もし、あなたの性格に合わないやり方を教えるメンターなら、それが無意識の常識となり、今後の投資人生でその常識を変えるためにものすごく苦労することになります。

エコノミスト・アナリストの正体

エコノミストは経済学者のことであり、アナリストは企業などの分析者です。

株式投資というものは、企業や経済、金融政策、チャートを分析して眺めているだけでは利益を上げることはできません。

そして、少し投資をかじったものなら、ある程度うんちくを垂れることは可能です。

それが過去の出来事ならなおさらそうですし、未来の出来事なんてものは、全くあてになりません。

なぜなら、未来予測というものは、1日おきに出てきた材料によって180度見解が変わることなんてザラだからです。

つまり、刻一刻と変わる現在進行形の状況に合わせて自分で投資判断できるようにすることが重要なのです。

彼らは、株式投資で直接利益を上げるための専門家ではないのです。

世の中の95%が投機家

よく世間で言われているのが、短期投資は投機活動だからギャンブルで、長期投資は立派な投資だという話です。

しかし、私から言わせてみれば世の中の95%が投機家です。

長期投資だろうが、中期投資だろうがビジネスの根源的経済活動を無視して、景況感や金利、雇用統計なんかを意識している時点で投機家なんです。

投資というものは、企業価値に将来性を見出し、そのビジネスの一部を買うことです。

次の決算の結果を予測してお金を投じるのは、チャートのシグナルを確認してお金を投じる短期売買をしている人と同じ投機家です。

そして、世の中の個人投資家、機関投資家、ヘッジファンド、大口投資家の95%は投機家と言えるでしょう。

これは、別に良い悪いという話をしているわけではありません。

手法の違いという話をしているだけです。

彼らは、数か月で成果を上げる必要があるので、投機という手法をとるのです。

そして、投資家というのものは、先ほど言ったように企業の経済的根源性に投資する人を言います。

だから、短期でパフォーマンスが高くなるかどうかは分かりません。

多くの場合、短期でのパフォーマンスは投機の方が高くなります。

投資は、正しい選択をしたならば、何十年もかければ投機を凌駕するパフォーマンスを出すことができるんですね。

そう、それはあの世界一の投資家ウォーレン・バフェットが証明済みです。

プロの投機家と一般の投機家

世の中で、プロは一般投資家をカモにすると言われていますが、勉強不足な一般投資家が勝手に自爆してカモになっているだけのことがほとんどです。

しかし、プロは一般投資家が自爆しやすいように揺さぶりをかける場合もあります。

なぜなら、自分たちが安く買って高く売るためです。

売買には、必ず取引相手が必要ですからね。

特にニュースを利用して揺さぶりをかけてくるので、ニュースを見て取引をしている人は不利と言わざるを得ません。

分析方法の本質を理解する

株式投資で値動きにかける投機タイプの分析方法は、テクニカル分析とファンダメンタル分析があります。

テクニカル分析は、チャートを使ったもので具体的であり、値動きに直接的といった特徴があります。

ファンダメンタル分析は、景況感・企業分析(主に材料や直四半期ごとの業績など)を主にしていて抽象的であり、値動きと間接的な特徴があります。

1日から数週間程度のトレードならテクニカル分析で十分であり、数ヵ月~6ヵ月程度の投機ならファンダメンタル分析を合わせて行うと効果的です。

どちらの分析方法も多くの投資家がこういう動きをするだろうといったシナリオを想定するための道具にすぎません。

これらは、分析だけでなく実際その通りにできる実行力が必要であり、それがアナリストやエコノミストと実践家の違いでもあります。

一方、投資の場合は、企業の経済価値を正確に見極める必要があります。

企業の過去10年分の決算資料やその数字だけでなく、ビジネスモデル、競争的優位性を判断して、チャートの動きは無視します。

現在の時価総額が企業価値より安ければ買い判断をするわけですね。

購入した銘柄は、買った理由が崩れるまで永続的に保有し続けるのが基本です。

これは気が遠くなる作業なので、ほとんどの人ができないのです。

聖杯はない

投資初心者の勉強意欲を削ぐようで恐縮ですが、未来を予測できない以上、投資で絶対に勝てる方法はありません。

どの手法にもメリット・デメリットが存在します。

このことをしっかりと肝に銘じておかなければ、どの手法を試してもしっくりこず、長い間さまよい続けることになるのです。

また、必勝法という名の投資商材を買う羽目になり、あなたの利回りは益々下がることになるでしょう。

自分で考える癖をつける

投資の世界だけでなく、日常でもそうですが、必ず物事の本質を見極めて自分で考える癖をつけることが成功の秘訣です。

ねじ曲がった陰謀論は無視して、バイアスをかけずに物事を見て判断することが重要です。

このブログでは私の実践を通した基礎知識、研究・分析結果を載せていますので、その一助になれば幸いです。

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