トレンドラインを使った上昇トレンドでのエントリーのタイミングの解説

この記事は、下記の人へ向けた内容となっています。

こんな悩みを解決

  • トレンドラインを使った上昇相場のエントリーポイントが知りたい
  • 上昇でのトレンドラインの逆張り・順張りの方法が知りたい
  • 上昇トレンドでトレンドラインを使っているが勝ったり負けたりする

記事を読むことでトレンドラインを使った上昇トレンドのエントリーポイントをすべて把握することができて書籍より一歩進んだ考え方を学ぶことができます。

実際に私がトレードするときのやり方をまとめてますので、自分で記事をみながら過去のチャートを分析してみると、実際にトレードする際にエントリーできるようになると思います。

株式投資のチャートを使っていますが、やり方はFX、CFD、先物取引、仮想通貨でも同じです。

トレンドラインを使ったエントリーポイント

トレンドラインを使った投資法は、損切りラインを近くにおいて、転換の初動を押さえることができるメリットがあります(初心者でも損切りラインがはっきりしているので一回の取引で大幅にマイナスになることがほぼない)。

成功率を上げるポイントは、トレンドラインに株価が触れただけでなく、トレンドラインの角度やチャネルラインとの幅、エリオット波動の何番目か?を小さな波動だけでなく大きな波動でも確認にすることです。

そして、最終的にはローソク足でエントリーの判断をします。

今回は上昇トレンドの解説をします

トレンドラインを使った上昇トレンドの取り方は、株価の位置によって将来の予測が変わってきます。

このあたりをごっちゃにしていると、フェイクに引っかかったり、思うように株価が上昇せず損益にムラがでてくると思います。

基本的なエントリーポイントや引き方は下記の記事に書いておきましたので、その前提知識があるとして、 さらに深く主な場面を抜き出したエントリーポイントの例を出していきますね。

長期上昇の場面

上昇でのトレンドラインのエントリーポイントは、安値を2点つなげた延長上に株価が下りてきたところです。

ここから、私独自のエントリーの考え方を加えてお話ししていきますね。

長期上昇中のトレンドラインを使った成功率の高いエントリーポイント

上のチャートは、長期上昇場面ですが、トレンドラインでのエントリーポイントは、①~③になります。

これだけ長い上昇でもエントリーできる箇所が3点しかないのは寂しく思うかもしれませんが、他のエントリーポイントより優位性が高く初動を押さえられるので、いつもより多めに玉を張れるところでもあります。

もちろん、トレンドライン以外の指標でのエントリーポイントもたくさんありますが、今回は趣旨が変わってくるので割愛させていただきますね。

では、①~③のポイントを大きくして具体的なエントリーポイントを確認してみます。

長期上昇中のトレンドラインを使ったエントリーポイントを拡大して詳しく解説

①は、トレンドラインから少し離れた位置でエントリーしていますが、前の下落がギャップを開けているので、トレンドラインを割ってくる可能性があるり、下ヒゲがでている中陽線でエントリーを見送り、5日線を越えた大陽線出現でエントリーしています(一歩遅れた順張りです)。

次の日、勢いよく上昇したのと前の下落でギャップを開けたことを考えてWトップを疑い弱い線が出たら早めに区切ることを予定しておきます(翌日の下ヒゲ陰線で一旦区切るくらいがちょうどいいと思います)。

②は、大陰線に並んで大陽線が出た鉄板の形なのでエントリーします(この形はトレンドラインだけでなく、他のサポートラインにあたった時もかなり有効なので覚えておくといいですよ)。

③は、トレンドラインまで近づいて大陽線で跳ね返したところでエントリーします(見づらいですが下ヒゲがトレンドラインに触れてます)。

そして、チャートを大きくして気づいたのですが、④の部分もトレンドラインにタッチして大陽線なのでエントリー可能ですね。

これらのエントリーポイントで自信をもってエントリーできるもう一つの材料があります。

下のチャートは、上のチャートの期間を長くしたものです。

長期上昇トレンドを大きな期間で俯瞰してみたチャート

右側の丸部分が現在の上昇相場です。

画面左側を見ると株価が存在せず過去に含み益を抱えている人がいないことが分かります。

また、もう少し長い期間をみないと分からないのですが、長期上昇を大波動とみた時、エリオット波動の3波にあたる位置っぽいことが分かります。

つまり、かなりの上昇圧力がかかっていることが分かるのです。

これらのことを考えると、大陽線や下ヒゲが現れたらトレンドラインを細かく引き直して3点目につながるのなら積極的にエントリーしたい場面だということが分かります。

さらに②の位置で三角保ち合いの可能性を感じたらそのままキープして③で買いを追加して伸ばすだけ伸ばすというやり方もありでしょう(②で①の安値まで下げずに上昇したため)。

下降トレンド中の上昇場面

下降トレンド中の上昇場面でエントリーを続けると失敗に終わることが多々あります。

「トレンドラインは使えない」なんて言う人は、こういう場面でエントリーをしている可能性が高いので、この項目を読んでチューニングすることで利益が上げられるようになるかもしれませんね。

まず、下のチャートを見てみましょう。

トレンドラインのエントリーが失敗に終わる例

チャート右を見てみると、トレンドラインの3点目で形はエントリーポイントですね。

ローソク足は、陰線ですが下ヒゲを引いてトレンドラインが明らかに意識されてるのが分かります。

しかも、トレンドラインと同時に25日移動平均線にサポートされているような。

さらに、左側を見るとレンジと200日線を抜けているではありませんか?

移動平均線もすべて右肩上がりで株価より下にあります。

これは、早めにエントリーして大きく利益をとってやろうと考えるかもしれません。

特に、スクリーニングでぱぱっと上昇トレンドのチャートを見つけた時は 、心が躍るでしょう。

ところが、、、

トレンドラインでエントリー失敗後、奈落の底まで下落したチャート

株価が3日間トレンドラインで支えられたのですが、その後奈落の底まで暴落していきました。

たまに、買って保有していれば儲かったアベノミクス相場から始めて、「株なんて持っていればそのうち上がる」なんて言う人もいますが、こういうのを喰らうと相場から一発で退場させられる可能性がでてきます。

これで、トレンドラインを割ったらすぐに損切りすることが重要だということが分かるでしょう。

では、これは何が起きたのでしょうか?下のチャートを見ると答えが分かります。

大きな期間で見ると下落トレンドだったチャート

エントリーした上昇トレンドは、大きな期間の下落トレンドの返しだったことが分かったと思います。

ぴったりとトレンドラインが意識されていますね?

また、暴落前に3日間トレンドラインで支えられていたことを考えると、短期的な目線で買いに走った投資家も多かったことが分かりますね。

このような考え方でトレンドラインを使うとフェイクにも引っかかりづらくなるでしょう。

下落後からの上昇場面

最後に、底練りから上昇トレンドに入る場面の考え方を見ていきましょう。

下落後の株価の動きは、①そのまま上昇する場合と②底練り後に上昇する場合 ③底練りに見せかけて再下落する場合がありますが、今回は、上昇のお話しなので①②について解説していきますね。

①②には、上昇タイミングの違いはありますが考え方は同じです。

底値圏での買いは、安いだろうから買うのではなく恐る恐る買っていくイメージを持っておくといいと思います。

なぜなら、売り物がなくなった長期上昇の相場と違って、含み益を抱えた人たちが大量にいるからです。

そのことを考えると、早めに区切ったほうがいいことがすぐに理解できますよ。

下のチャートで詳しく説明しますね。

底値圏からの上昇で売りが出るだろう壁のような値位置

これは、完全に私オリジナルな考えですが、赤線で引っ張ったところまで上昇してくると、そのラインで損切りできなかった人たちが少しでも損を減らそうと売りを浴びせてくるのです。

自分で水平線を引っ張ってみると分かるのですが、そのラインまで頑張ってキープしていた人がラインを割ったところで損切りするので大幅に下落していますね。

その時に、そういう現象を知らずに持っていた人は、損切りできずに含み益を抱えているわけです。

だから、トレンドラインでのエントリーポイントは同じになりますが、目標値をつけやすく値幅が取りづらい場面でもあります。

私の場合は、他の銘柄で上昇トレンドがあるなら、そちらを優先して、相場全体が沈んでいてやることがない場合は、こういうところを細々ととっていく感じですね。

底練りして買い圧力が少しずつ増えているチャート

だから、上のチャートのように、底練りをしていて買いが入ってくると売りを消化しながら少しずつ上値を試しながら成長していくのです。

下落相場でどれだけもみ合いながら下げてきたかを確認しながら、もみ合い後の小さな上昇トレンドを見極めてトレンドラインを引いてエントリーするといいでしょう。

今回の記事内容を踏まえて、さらに優位性のあるエントリーゾーンについては、私が書いたnoteの「株式投資で高値掴みと安値売りを避ける考え方とそれを視覚化する方法」という記事でまとめましたので合わせて読んでいただけたらと思います。

無料ゾーンだけでも株の価格の本質について気づかされるものがあると思います。