
この記事は、下記の悩みを持つ初心者の個人投資家向けに書きました。
- 上昇トレンドに乗りたいが天井が怖くて買えない
- まだ上昇が続くと思って買ったら天井だった
- いつも高値掴みしてしまう悩みがある
私は、こんなツイートをしました。
株式投資で上昇トレンドがいつまで続くのかは誰にも分からないが、いつも高値掴みや天井で買ってしまう人は、周期について勉強してみるといいかもしれませんよ。
— トモカズ@株式投資の愛好家 (@tomokazu_trader) February 2, 2020
株式投資で上昇トレンドがいつまで続くのかは誰にも分からないが、いつも高値掴みや天井で買ってしまう人は、周期について勉強してみるといいかもしれませんよ。
結論から言うと、上昇トレンドがいつまで続くのかは誰にも分りません。
しかし、一定の周期が存在するので、それをフラクタルな視点から流れを分析すると高値掴みの可能性が低くなります。
周期については、江戸時代の米相場の時から伝わる方法が昭和の相場師の間でも使われ、現在でも同じことが繰り返されています。
また、東洋だけでなく、西洋理論の中にもエリオット波動という自然科学の見地から周期を予測する方法が確立されているのです。
これらを深く勉強して分析することで、高値掴みしてしまう可能性を下げてくれますよ。
株の上昇トレンドには周期があるって本当?
「三月またがり六十日」
これは、日本の古くからの相場の格言の一つで、まずトレンドは、大体3ヵ月くらい続きます。
そして、上昇トレンドに関して言えば、3ヵ月で下げが浅ければ、もう3ヵ月上がっていく場合が多いですよという意味です。
周期について考えたこともなかった人なら、少々オカルトっぽく聞こえてしまうかもしれませんが、株のトレンドにはある程度周期が存在します。
理由は、人間の欲望と恐怖が時代が変われど、変わらない本能的なものであり、その本能は、個々であれば冷静で賢明な判断をしますが、集団になると原始的な動きをしてしまうというマーケットの特徴(群集心理で動いている)から考えられます。
また、現代社会を考えると、企業の決算報告、日本に関して言えば四季、ヘッジファンドの顧客へのアピール時期などが周期に影響を及ぼしているとも言えます。
しかし、一番大きいのは、実際のチャートを検証した結果、大体そのくらいの周期が今でも続いていることです。
私は、昭和の相場師が活躍した時代のチャート(戦後から昭和50年代くらい)を検証していないので書籍での確認になりますが、チャートが公開されている1986年からのチャートを何度も確認しましたが、大体そのように動いていました。
エリオット波動の上昇も参考にすると分かりやすい
周期については、西洋の自然科学の観点からアプローチするエリオット波動についても検証がされています。
エリオット波動の上昇トレンドは、インパルスとダイアゴナルがあり、押しが修正波のフラット、ジグザグ、トライアングルの3つから成り立っているのが基本です。
そして、上昇トレンドのいずれも5-3-5-3-5が基本で、私の検証ではこれが大体3ヵ月ほどで1波動(インターミーディエットやマイナー波)と合致するのです。
※ インターミーディエットやマイナー波は数か月くらいの波で人によって定義が変わることがあるので大体どちらかの波ということで2つ書きました。
周期なのにぴったりならないのはなぜ?
おそらく、初心者やアマチュアの方が周期を検証するとき、3ヵ月ぴったりとはいかなくても1か月単位のズレが生じると不快さを感じるかもしれません。
しかし、どうでしょう?
周期の本質が人の欲望や恐怖なら、4ヵ月くらいで下げた場合は、相場が過熱していた、2ヵ月半くらいで下げたなら、相場に疑問を持っている人が多かったなどと捉えることができるのではないでしょうか?
実際、そのような場合も多々見られます。
また、エリオット波動の上昇トレンドにもエクステンションというものが存在します。
これは、簡単に言うと、5-3-5-3-5の中の5の部分が5以上長くなることがあるというものですが、まさに相場が過熱したときに起こると考えると合点がいきます。
天井圏の罠とやらない方がいい場面
天井圏や天井間近の場面は、エクステンションやバイイングクライマックスといって株価が一気に上がることもあるので非常に魅力的でチャート分析でもそこをとれないか考えてしまう人も多いでしょう。
しかし、「マーケットの頭と尻尾はくれてやれ」という相場格言にもある通り、私の場合、そこを狙いません。
もちろん、すでにポジションを持っている場合はとれますが、バイイングクライマックスでは、どこで利益確定するか見計らう場所だからです。
そして、多くの玉を利益確定したい大口投資家もここを狙って利益確定してきます。
なぜなら、ここで利益確定しなければ、もうこの後に買う人がいないと読んでいるから、大量の玉を売りつけるチャンスなのです。
しかし、近年、ネット証券の普及で、超初心者がたくさん参入しているのか、さらにもう一段階上昇する場合もあります。
なんにしても、こういった天井圏では積極的な買いを控えた方がいいですよ。
私の場合
私の場合、上昇トレンドでは、エリオット波動の5波後は、一旦深く沈むと見て買いを控えます。
さらに、エクステンションは魅力的ですが、そこから玉を建てることはありません。
そして、初心者のほとんどがはまってしまう大きなトレンドのトレンド転換後の買いですが、もちろん、これもしません(やっても少しとって離脱します)。
小さな上昇トレンドならトレンド転換を見極める人も多いかもしれませんが、大きな上昇トレンド後は、まだまだ上げるような動きを見せます。
トレンド転換を見極める方法については、きちんとした論理で判断できますので、そちらは私のnoteを参考にしていただけるとお役に立てるのではないかと思います。