逆イールドカーブとは?【なぜ起こるのか原因を分かりやすく解説】

この記事を読むことで、下記の5つの疑問が解決します。

こんな疑問を解決

  • 逆イールドカーブって何?
  • ニュースで大騒ぎしてるけどどういうこと?
  • なぜ逆イールドが起きるの?
  • どうして景気後退のシグナルと言われているの?
  • 今後の株式投資への影響はどうなの?

結論を先に言いますと、逆イールドカーブ現象が発生すると金融市場だけでなく実体経済への影響もでてきて1~2年でリセッション(景気後退)する可能性が高いと経済学的に言われています。

実際に、過去30年で3回逆イールドカーブが発生しましたが、その1~2年後に景気後退しているし、アメリカでは過去50年で5回ともすべて景気後退しています。

ただし、経済は色々な要素や思惑が複雑に絡み合っているので100%当たるとは限りません。

ファンダメンタルズの1つの要素として知っておくのがベターではないかと思います。

この記事は、経済学の情報ではなく投資の情報を発していますので、投資家に必要な部分を分かりやすく解説しました。

そもそも逆イールドカーブって何?

国債には、金利と残存期間を表すグラフがあります。

このグラフは、経済が徐々に回復していく段階から好景気のピーク前まであたりは、ゆったりとした右肩上がりになります。

イールドカーブ

この曲線をイールドカーブと言います。

これは、長期国債でも短期国債でも同じことが言えるのですが、通常長期国債の方が残存期間が長いのでその分リスクが高く、短期国債より金利が高くなります。

短期債と長期債のイールドカーブ

逆イールドカーブは、この長期国債と短期国債の金利が逆転する現象をいいます。

逆イールドカーブ

この現象が発生すると景気後退(リセッション)のシグナルになると言われているのですね。

ではなぜ、本来残存期間が長くリスクが高い長期国債の金利が短期国債の金利を下回るのでしょうか?

どうして長短金利の逆転が起こるの?

逆イールドカーブを理解するには、まず景気の循環の基本について理解しておかなければなりません。

実は景気は、好景気→不景気→好景気と循環を繰り返しています。

景気のサイクル

好景気が終わり不景気へ向かっていく時は、市中に上手くお金回ってない状態です。

だから、お金を市中に回すため中央銀行が金融緩和を行うので金利が下がっていきます。

金利が下がれば、一般的には企業がお金を借りやすくなるので設備投資しやすくなりますね。

その設備投資の結果が徐々にでてくると景気回復に向かいます。

しかし、景気が進みすぎてバブルが弾けるとその反動で大不況がやってきます。

だから、中央銀行は徐々に金利を引き締めてバブルを引き起こさないように調整していくのです。

そうすると、段々市中にお金が回らなくなるので景気が悪くなっていくのですね。

ここまでが景気循環の簡単な流れです。

そして、長期国債と短期国債の金利の逆転現象である逆イールドカーブは、好景気のピークとみられる時期に発生しやすいです。

理由は、そろそろ景気が終わりではないかと思う世界の投資家が長期国債に資産を移し始めるから起きる現象ですが、きっかけは分かりません(投資と言うものはあらゆる人の思惑が絡まっているので)。

景気がピークから下り始めると、今までリスク資産であった株式などから資産を長期国債のような安全資産に切り替え始めます。

なぜなら、景気が悪くなるほど、みなが長期国債を買うので国債の価格が上がるからです(米国債はトレーディングも可能)。

そして、多くの大口投資家たちが長期債権買いに走る行動がピークに達すると当然多くの人に買われる分、長期国債の金利が下がる(価格が上がれば当然利回りが下がる)ので短期国債の金利を下回り逆イールドカーブ現象が起きるのです。

景気後退のシグナルと言われているのはなぜ?

前述した流れからピンときた人もいるかもしれませんが、多くの投資家が景気のピークと景気後退を予想して動いた結果に起きる現象だからです。

そうすると、逆イールドカーブが起きたから景気後退になるのか、景気後退の予兆を投資家が感じたから景気後退のシグナルである逆イールドカーブが起きるのかこんがらかってきそうですね。

これは、ちょっとおかしな話に聞こえるかもしれませんが、にわとりが先か卵が先かと似たような理論で答えはでなさそうです。

ただし、金融投資で重要なのは、未来のシナリオを何パターンも想定することなので景気後退への重大なシグナルがでて世界中の金融資産の偏りがピークに来た可能性がでたということを視野に入れておくといいでしょう。

今後の影響はどうなの?

このシグナルは、過去30年間で3回発生していますが、その1年半前後ですべて景気後退へ向かっています。

過去3回の逆イールドカーブ発生後、不動産バブル崩壊・ITバブル崩壊・リーマンショックが起きました。

逆イールドカーブが起きて、本当に危なくなるとリスク資産から安全資産へ資金が移動します。

それを見た銀行もあぶない融資はできなくなるので、審査が厳しくなり貸し渋りがおきてきます。

そうすると、営業利益がでてないのに負債で存続していた幽霊企業がどんどん倒産していくことになるのです。

実体経済への影響なので、すぐにそうなるという訳ではないのですが、そっちの方向へ動いていく可能性があるので、ニュースで大きく取り上げられているのですね。

金融投資は、以上のことを踏まえて高値圏での買いは控えるようにして、決して推奨しているわけではないですが、できれば空売りかインバース系の買いをリスクヘッジとして入れられることを一つの選択肢として持っておくといいかもしれませんね。

以上で、逆イールドカーブの解説を終わります。

人気記事株式投資の手法公開【普通の人が地味に利益を上げ続けるやり方】