
この記事は、下記の人へ向けた内容となっています。
- トレンドラインを使った下降相場のエントリーポイントが知りたい
- 下降トレンドでトレンドラインを使っているが勝ったり負けたりする
- 空売りに苦手意識がある
記事を読むことでトレンドラインを使った下降トレンドでのトレーディングで利益を上げるためのヒントを得ることができます。
トレンドラインのエントリーポイントの探し方は比較的簡単ですが、下降トレンドは、上昇トレンドに比べて素直に下落しない場合もあるため、メンタルの強さが必要だと思います。
実際に私が行っているエントリーの仕方と考え方を書きましたので、一つの取引方法として濃い情報をお届けできると思います。
記事を読む前提知識として、トレンドラインの引き方や役割を知っている必要があります。
その2つは、下記の記事で公開していますので分からない人はそちらから読み始めると理解が深まりますよ。
下落相場でのトレンドラインを使ったエントリーは、株式投資だけでなくFXやCFD、仮想通貨のチャートでも使えますよ。
トレンドラインを使った下降相場のエントリーポイント
下降トレンドでのエントリーポイントは、株価より上に引いたトレンドラインにあたったポイントです。

上の図の赤丸部分ですね。
直近の最高値を結んだ3点目のポイントでエントリーできます。
ちなみに、個人投資家に多いのですが、下落トレンドで、チャネルラインを利用して逆張りの買いを入れるのは私はやめたほうがいいと思います。
もちろん、ちょい上げをとることはできますが、短期間に少ない資金で効率よく資金を増やしていきたいなら、買いは、上がりやすい箇所でリスクリワードレシオが計算できる箇所でエントリーするべきだと個人的には思います(チャネルラインに沿ってズルズル下がっていく場合も多いし)。
私の場合は、最低でもW底になるまで買いは控えますね。
空売りの場合は、性質上、全く逆のことは言えないのですが、それはまた別の機会にお話しできたらしていきたいと思ってます。
上昇相場よりやりづいらい訳
あなたは、下落相場のトレンドラインに株価が触れて、しかも陰線だったので空売りを入れて翌日は下がったけど翌々日に大陽線をつけたので損切りしたなんて経験はありませんか?
下落トレンドの場合、大きくみた流れが下落トレンドになっていても、短期目線の投機筋?が絶好の押し目と思うのか、買いに走って激しく上昇した後、やはり戻り売りされて下がるといったパターンがあります。
また、下がるときは1日でガクンと下げることがあるので非常に空売りがしづらいですね。
しかも、値幅を下げたところを狙って入れると思いっきり逆行する場合もあるのでメンタル的にもきつくなる。
こういった理由で下落トレンドといえども空売りが苦手な人もいるのではないでしょうか?
とはいっても、、
株を持ってる人はいつかは売らなければならないことから(マーケットに参加中なので)、抵抗が弱まれば一気にストーンと落ちるので眺めておくのはもったいないですね。
逆に買いの場合は、これからマーケットに参加するかしないかを決めるので買われる保証はないんですよね。
長い期間を見ればわかるのですが、下落トレンドでは下げは素直に下がることが多いんです(短期的には抵抗されるが)。
メンタルを持たせるためには、そういった特徴を踏まえてエントリーポイントでエントリーする必要があると思います。
小さな相場と大きな相場で分けて考える
先ほどの性質も踏まえて、下落相場でトレンドラインを使った空売りエントリーは、日足でのトレンドラインと週足でトレンドラインが引ける場所で分けて考えたほうがいいです。
日足
日足でトレンドラインのエントリーポイントになった場合は、期間を短くすると成功しやすくなります。
欲張って長くエントリーしっぱなしにしないことがポイントです(日足レベルの一旦の下落の場合)。

上のチャートは、日足を使った下降トレンドのトレンドラインを利用したエントリーポイントです。
左の2つの高値をつなげた延長上にある2つのポイントがエントリーできる箇所です。
一つ目は、陽線ですが異常に長い上ヒゲをつけているので明らかにトレンドラインが意識されていますね。
次の日に大暴落していますが、その翌日にはらみ線が出現しています。
前の安値で止まっているので、W底を警戒して一旦区切ります。
もう一度、上昇してきてエントリーポイントに陽線上ヒゲでタッチした後、小陰線をつけて2回目の大暴落です。
上ヒゲ陽線の時点では、W底による上昇もなくはないのでエントリーするのは難しいですが、できれば次の小陰線でエントリーしたいところです。
最悪、大陰線でも2回目の下値割れなので流れ的にそろそろ下がるだろうという予測の元にエントリーしてもいいのですが、不利な位置になってしまいます。
このように、エントリーの難易度が上昇トレンドより難しいんですが、ヒントとしては、エリオット波動の修正波であるフラットと見立てることができればもう少し入りやすいでしょう。
下落途中の踊り場は、エリオット波動の修正波が出やすく下図のような形になりやすいので覚えておくといいですよ。

終値の変動が激しいときは、やりづらいですね(入りやすい場合もありますよ)。
一つネックがあって、下落トレンドって最後の方にストーンと落ちることが多いので、角度が合わなかったり、3本目の高値が引けた時がほぼ底練りの始まりだったりすることも多いんですよね。
これが上昇トレンドの方がトレンドラインが機能しやすいといわれるゆえんだと思います。
週足
週足でのエントリーは、日足でのトレンドラインより期間が長い分、長く下落する可能性が高いです(期間が長い分、チャンスが少ないですが日足のチャンスと合わせて多くの銘柄を監視することで発見度が上がると思います)。
さらに、早めにエントリーすることができるので、上手に両建てをしながらとることができるのが理想的ですが、初心者には難しいです(日足から練習して実戦で取れるようになったら将来に向けて週足で練習しておくのがいいでしょう)。

週足チャートだと日足のようなボラティリティの変動が少なくエントリーポイントを見極めやすいです。
エントリーの仕方は、週足を見て日足で弱ったところを狙っていきます。
日足のエントリーポイントにもよりますが、下落を開始するまで4週間かかっているので、分割で空売りをいれたり買いヘッジを立ててエントリーポイントの上抜けに注意しながら戦っていきます。
優位性を上げるには水平線も利用する
株価を段階的に見ることができると、トレードの力がワンランクアップすると思います。
段階的に見えるようにするには、水平線の使い方を覚えるといいでしょう。
では、先ほどの週足の下落チャートを俯瞰してみましょう。

先ほどトレンドラインでのエントリーポイントの位置は、その位置と同じくらいの株価で過去に反発した地点を水平線でつなげてみると、ぴったりとあてはまるので、そこが意識されていることが分かります。
この意識されたポイントの数が多いほど、水平線を割ると強力なレジスタンスラインとなりやすいのです。
なぜなら、図柄を加えた上のチャートを見て頂ければ一目瞭然だと思いますが、水平線まで株価があがると、それまでに含み損を抱えていた人たちが一斉に売りを浴びせてくるからです。
そうなってくると、その人たちと一緒に空売りをすれば下降トレンドに初動で乗れるというわけですね。
こういった週足ベースの長期的な下落トレンドがきたら取りこぼしたくないポイントでもあります。
逆に、200MAより上での上昇中の深い下落のような過去に含み益を持ってる人が少ない場面で、特に日足ベースでは、トレンドラインでエントリーしようとするとすぐに跳ね返される場合が多いので要注意ですよ。
今回の記事内容を踏まえて、さらに優位性のあるエントリーゾーンについては、私が書いたnoteの「株式投資で高値掴みと安値売りを避ける考え方とそれを視覚化する方法」という記事でまとめましたので合わせて読んでいただけたらと思います。
無料ゾーンだけでも株の価格の本質について気づかされるものがあると思います。