
FXで損小利大を心掛けているのに勝てないのはなぜだろう?
結論から言うと、損小利大は心掛けやメンタルの強化だけでは上手くいきません。
損小利大を実行するための戦略が必要であり、その戦略があってこそ、損切りポイントできっちり損切りして、明確なトレンド転換があるまで利を伸ばすというメンタル的な要素が生きてくるのです。
この記事では、FXで損小利大を実行しているはずなのに上手くいかない人がどのようにすれば安定的に利益を上げられるようになるか私自身の経験と日頃の研究から出した成果を解説していきますね。
そもそも損小利大ができていない
損小利大をしてるのに勝てない、、、。
これは、一見もっともらしい悩みに聞こえますが矛盾しています。
なぜなら、損小利大が忠実に実行できていればトータルでは利益が出ているはずだからです。
たとえ、勝率が1割でもリスクリワード比率が1:10なら1回の勝利だけでトータルすればプラスになるのです。
ただし、これが実行できるかどうかはあなたの性格によります。
私なら、9回負けて1回勝ちトータルでプラスになるという手法は精神的にきついので選びません。
ある程度、リスクリワード比率が低くなってもいいので、勝率が高い手法の方が私にはあっています。
ここで問題なのは、あなたが使っている手法のリスクリワード比率と勝率のバランスはトータルで利益がでる仕組みになっているか?ということです。
リスクリワード比率が1:2なら勝率が50%でもトータルでプラスにすることができます。
逆に、リスクリワード比率が1:1で勝率が40%ならトータルでマイナスになってしまいます。
もし、あなたがトータルでプラスになるトレード手法を使っているのに勝ててないのであれば、それはルールを忠実に実行できないあなたのメンタルの問題になり、メンタルについて学ぶ必要があります。
一方、よく考えてみるとトータルでプラスになることができない手法だったり、そもそもそんなことを考えてトレードしていなかったって人は、戦略に問題があり、いくらメンタルを強化しても安定して勝ち続けることはできないのです。
ここからは、メンタルと戦略面からリスクリワード比率を上げて損小利大を実行するためのヒントとなる情報を解説していきますね。
上位の時間軸を意識できていない
FXのトレードでいちばん重要なことは、上位の時間軸を意識して活用することです。
自分がトレードする時間軸に対して、上位の時間軸の流れがどうなっているか確認することで、どの程度のリスクリワード比率でトレードするか判断することができます。
例えば、上位の時間軸のトレンドに対して反対にポジションを持とうとする時は、狙えるリスクリワード比率が小さくなり、上位の時間軸のトレンドに沿うときは大きなリスクリワード比率を狙うことができます。
これを意識するだけでリスクリワード比率を的確に設定することができるようになり、損小利大の成果は大きく変わるのです。
なんとなくイグジットポイントを決めているか決めていない
どのようになったら決済するのかあらかじめトレード計画を立ててないと価格の振り落としに焦り、微益撤退することになります。
さらに、自分がどの時間軸の波を狙うかはっきりさせていないと明確なイグジットルールを決めることはできません。
一方、メンタル面での注意点は、為替相場は常に動いているので、利益が出ている状態でチャートを見ていると早く決済したくなることがあります。
しかし、利益を大きく伸ばす癖をつけなければ安定した収入を出せるようにはなりません。
はじめのうちは、ある程度利益が乗ってきて逆行の不安がでてきたら半分だけ決済するか半分逆ポジションを入れてみるという戦略を立てるのもいいでしょう。
そうすることで、さらにレートが伸びても、もう半分のポジションを残しているので、そのまま利益を伸ばすことができるし、トレイリングストップを置いておけば、逆行しても利益が残るので、メンタルへの影響が少ない状態で利益を伸ばす癖をつけることができるのです。
自分の手法に納得がいってない
損小利大を実行しようとして、少しレートが伸びたが逆行してロスカットされるという経験を何度も味わうと負け癖がついて、ロスカットされる前にポジションを切りたくなったり、微益で撤退してしまうようになります。
自分の手法に納得できていない人は、投資手法を見直すことはもちろんですが、自分が使っている手法やテクニカル指標を形だけではなく、どうして機能するのか?大勢の投資家たちが、自分のエントリーポイントで反応する根拠はあるのか?といったように深く研究しなければなりません。
もちろん、その根拠を見出す研究は、一朝一夕に習得できるものではありません。
今から考えを切り替えることによって、形だけの見方から脱却することはできますが、いかんせん時間がかかります。
その時間を少しでもショートカットするためには、正しい情報に触れることが重要です。
しかし、私が読んだ何百冊という投資書籍の中では、そのテクニカル指標と投資家の動きを的確に解説しているものはほとんどありませんでした。
唯一、下記の書籍はテクニカル指標とそれに反応する投資家の動き、なぜ機能するかについて、とても分かりやすく解説されていましたので参考にしていただければと思います。
ところが、このように有益な本を紹介しても、大半の人がスルーしてまた明日から損小利大では勝てないと同じことを繰り返すと思います。
あなたは、そうならないように大衆から抜け出してFXで成功することを祈っております。