
この記事は、下記の人へ向けた内容となっています。
- FXのレバレッジを分かりやすく解説してほしい
- 実際に取引する時の様子を知りたい
- 細かい疑問がたくさんある
記事を読むことでレバレッジを完全に理解できるだけでなく、実際に取引きするときに困らない知識レベルになります。
実際に私が現在取引している通貨での例を使っての解説も混ぜましたので、自分が取引したらどうなるかイメージしながらレバレッジについての知識を得ることができると思います。
私がFXを始めた時もレバレッジについてイメージしづらかったです。
だから、初心者の気持ちが理解できるので、分かりやすい解説になるように心がけました。
基本:FXのレバレッジとは?
FXのレバレッジとは、証券口座に入金した証拠金を元に大きな取引ができることを言います。
例えば、証券口座に1万円入金してあって、10万円分の通貨を取引した場合、レバレッジ10倍ということになるのです。
日本の法律では、個人の場合、FXのレバレッジは最大25倍(法人は100倍)までなので、1万円の証拠金で最大25万円分の通貨を取引することができます。
FXは、レバレッジすることが前提の差金決済なので、レバレッジ自体に手数料がかかりません。
これは本当に良い制度だと思っていて、 無料で大きな金額を動かすことができることから、そこまで資金が用意できない人でもある程度のチャンスをつかむことができるメリットがあります。
株式投資の信用取引だと基本的に6ヵ月の期限があるし、お金を借りることになるので、安くない利子を払わなければならないので使いづらいんですね。
ただし、いくら大きなお金を動かせるからと言って、そのお金を扱えるレベルでないといけません。
なぜなら、大きなお金を動かせるということは、利益も大きくなりますが、損益も大きくなるので、その利益と損益に心が動じないくらいのメンタルにならないとエントリー後の動きが気になって、仕事が手につかないなど、日常生活に影響を及ぼすからです。
レバレッジを掛けるための証拠金とは、保証金や担保のようなもので、それを預けることによってレバレッジ取引ができます。損益が出た場合は、損益分を証拠金から引くことで証券会社(起源は取引相手)が回収不能にならないようにするためのシステムと考えてもらえれば分かりやすいと思います。
レバレッジの大敵!強制ロスカット(注意点)
「FXで強制ロスカットを喰らった」
ネットを見ていると、このような情報が飛び交っていて、FXでレバレッジを掛けることは相当危険な行為なんだと思っているのではないでしょうか?
ところで、なぜ強制ロスカットになるのか?また、ロスカットされる金額や証拠金維持率なんて言葉について理解しておくと、自分がレバレッジを掛けたときのリスクがどの程度が把握することができます。
実際の取引ツールで例を出します。
百聞は一見に如かずなので、実際に私がリアルタイムで運用している取引画面で解説していきますね。

私は、現在トルコリラを25枚(10000万通貨で1枚)取引しています。
25枚の平均約定レートが1リラ=20.974円です(総額5,243,500円分リラを持っていることになりますが平均約定レートは概算なのでズレがあります)。
私の現在の純資産は、2,131,653円(赤枠でない①番)となっていて、②の実行レバレッジを見ると2.44倍の取引(5,243,500円÷2,131,653円≒2.44)をしているということが分かります(取引上ややズレがありますが、ここでは説明を割愛)。
①の現在の証拠金維持率1022.37%というのは、必要な証拠金が100%だとすると10.337倍が口座にありますよという意味となります。
そして、④を見るとロスカット基準は、104,250円(楽天証券の場合は、必要証拠金の50%になると強制ロスカットされます⇒現在1022.37%だからまあまあ安心ですね)となっています。
自分で計算できない人でも、取引ツールを見れば一目瞭然なので細かい計算なんかを覚える必要は全くありません。
暴落した場合、どのあたりまで耐えられるか見てみましょう

例えば、現在1リラ=20.789円なのですが、これが大暴騰(チャート上、下がることが円高なので暴落でなく暴騰となります)して17.763円まで円高に向かった場合どうなるでしょうか?
20.789-17.763=3.026円動いたことになります。
私は、現在250,000通貨持っているので3.026 × 250,000 = 756,500円の含み損(ようするにマイナス)が発生します。
すると純資産は、2,131,653 - 756,500 = 1,375,153円になりますね。
強制ロスカットは、104,250円なのでまだまだ大丈夫です。
ということは、レバレッジ2.44倍なら、結構安全そうだなってことが分かってもらえると思います。
ちなみに、強制ロスカットされてしまうと損が確定してしまうので口座のお金がほぼ無くなってしまいます。
強制ロスカットの何が怖いかというと、そのあとに反転してチャート上、上昇に向かった場合、資金管理をしっかりしておけば財産を失くさずに済んだのにってことになります。
例えば、2019年に正月といった取引高が少ない時期に、多くの通貨でヘッジファンド(と思われる)が大量の空売りを入れた後、買い戻したフラッシュクラッシュと呼ばれる事件(チャートの左の方の大きな下ヒゲの日)で、資金管理が甘かった多くの個人投資家が強制ロスカットを喰らってしまいました。
私は、たまたま朝4時か5時くらい?に目を覚ましたら、ものすごい下落が終わって下ヒゲが戻す様な場面だったので速攻買いを入れていくらか利益をだしました(ちなみに正月に入る前にヘッジファンドの動きを考慮して少し資金を足しておいたのでロスカットならず⇒さすがに一瞬焦りましたが)。
このように、正月やGW(特に今年は10連休なのであぶない&チャンスがあるかも)でポジションを持ち越す場合で高いレバレッジを掛けているときは、特に資金管理に気をつけた方がいいかなと思います。
おすすめなレバレッジの目安は?
「どのくらいのレバレッジを掛けて取引すればいいのだろうか?」
レバレッジについて理解した人なら、そのような疑問が湧いてきそうですね。
第一義的には、リスクの許容できる範囲内ならいくらでも良いので、個人の資力によって変わってきます。
また、手法によっても変わってくるでしょう。
例えば、FXの手法には下記の3つがあります。
- スイングトレード
- デイトレ
- スキャルピング
この3つは、期間の長さが違うのですが、上から下に行くほど期間が短く値幅が小さくなるので、大金持ちでない限り、レバレッジを大きくしないと利益が出にくいのです。
逆に、私が行っているスイングトレードの場合は、値動きがある程度見込めますが、フラッシュクラッシュのような急変動に対して対応できるくらいの軽めなレバレッジにしておかなければなりません(私個人は5倍程度が理想だと考えています⇒さらにヘッジで証券口座へいつでも入金できるお金を余分にストックしてあります)。
ちなみに、レバレッジはどのくらいがおすすめなのか?と疑問に思った人は、完全に初心者なので、まずは自分の優位性の高い手法をしっかりと定着させて、レバレッジをかけずに(具体的には0~1倍がレバレッジを掛けてないことになります)本番で試して、何度も成功するようになったら少しずつレバレッジを掛けていくのが王道じゃないかなと思います。
レバレッジに関するQ&A
ここでは、レバレッジについて初心者の方が悩むんじゃないかなって思う疑問点にQ&A形式で答えてみました。
レバレッジをかけたくないのですが、、、
レバレッジを掛けたくない場合は、実効レバレッジという欄が0~1倍に収まるような取引をすれば大丈夫です。
0~1倍以内であれば、どれだけ反対方向に動いても強制ロスカットにはなりません。
例えば、自分が100万円を証券口座に入金したなら100万円を超えない範囲で取引すればいいです。
レバレッジを掛ける費用はいりますか?
為替は、差金決済取引と言って、利益と損益の差額分だけが動きます。
つまり、差額で動く以上、レバレッジを掛けられることが前提なので、日本の証券会社で取引するなら、そこに費用はかかりません。
計算の仕方は?
今何倍のレバレッジがかかっているかは、自分の保有通貨の評価額÷自分の純資産で計算できますが、証券口座の実効レバレッジの欄を見れば、計算せずに確認することができます。
レバレッジの上げ方と設定の仕方は?
自分の純資産以上の通貨を取引すると自動的にレバレッジ何倍の取引をしているということになります。
設定は、特に必要はありませんが、証券会社によってレバレッジを25倍以下を上限に設定することができる場合もあります。
個人的には、レバレッジを低くするということは強制ロスカットになる確率を増やすようなものだと思っているので、わざわざ下げるメリットはないと思っています。
ただ、熱くなって掛けすぎないように自分を戒めるため、設定するというのはありだと思いますが、そもそも熱くなりすぎる人は、トレードする前にメンタルの勉強することをおすすめします。
暴落でマイナスになったらどうなるの?
通貨が暴落のように、自分の持っているポジションと逆に激しく動いた場合、取引が成立せずに(スプレッドが開く)、強制ロスカット位置より放れて取引が成立して証拠金をオーバーすることもまれですが、可能性としてはあります。
そういった場合は、証券会社に債務を背負ったことになりますので、証拠金の範囲に収まらなかった分を支払う義務が生じます(まあ、不足分が借金になりますってことかな)。
レバレッジをかけるのに審査は必要?
FXはレバレッジを前提とした証拠金取引なのでFX口座開設の審査が通ればレバレッジも使えます。
以上、FXのレバレッジについての解説でした。
FXでどうしても勝てない人へ
FXでエントリーしたら逆行するし、エントリー方向に乗れても少し戻したら、すぐに利食いしてしまう。
そもそも、いくら勉強しても、しっくりくるエントリーポイントが分からない・・・。
昔の私もそうでした。
理由は、知らず知らずのうちに、テクニカル指標を形だけで判断してしまっていたからです。
これは、テクニカル指標が示す裏にある投資家心理を見極めることができれば解決できるのです。
また、ルールは複雑すぎても失敗する確率が増えるだけです。
基本を重視して明確にエントリー、ストップ、イグジットの位置を判断できた方が安定して収益を伸ばすことができることに気づいたのです。
私は、多くのFXの本を買い漁ったり、セミナーに参加しましたが、中でも役に立ったのが維新の介先生が書いた無料の本でした。
これを読んで、今まで勉強してきた内容が一本に繋がったのです。
同じテクニカルでもこうやって市場参加者の心理を読んでいるのか!ということが分かったのです。
もし、あなたがネット記事やYouTube動画で勉強しているのに上手くいかなければ、この無料の本を読んでみると道が開かれると思います。