FXがチャートパターンだけで勝てない理由

「書籍やWEBに載ってるチャートパターンを覚えたけど勝てない」

あなたは、こんな悩みがあるのではないでしょうか?

チャートパターンだけで勝てない理由は、チャートパターンが有効に機能する相場環境を理解して、その位置でエントリーしていないからです。

つまり、チャートパターンが有効になる環境を理解して実行することができるようになれば、自ずと勝率が上がるわけですね。

この記事は、チャートパターンだけで勝てない理由とチャートパターンが有効に機能する相場環境についてしっかりと理解してFXで勝てるようになってもらうことを目的に執筆しました。

チャートパターンを探すより勝負するポイントが大事

先ほど話したとおり、FXで勝てるようになるには、チャートパターンの分析より相場環境、つまり勝負するポイントが重要になってきます。

勝負するポイントがしっかりしているからこそ、チャートパターンが活きてくるんですね。

そして、勝負するポイントは、上位足の押し目や戻りになります。

理由は、自分が見ている時間軸だけだとだましが多くなり、値幅が狙えるかどうかも分からない状態でトレーディングすることになるからです。

主の時間足でもチャート全体を拡大すれば分かることもありますが、細かな波が目に入るので分かりづらいんですね。

上位足を見た方がすっきりするのです。

また、ダウ理論でも証明されていることですが波動は、主要トレンド・二次トレンド・小トレンドがあって、値動きはより大きな波に飲まれやすい特徴があります。

ダウ理論の期間は、FXで取引する期間より大きな期間を指していますが、取引時間の長さや取引量の多さからスイングトレードはもちろん、デイトレードにも応用することができるのです。

上位足の押し目や戻りを狙うということは、主要トレンドに逆らった二次トレンドの転換を狙い小トレンドの波に乗るということになるわけです。

そこで、チャートパターンを応用して取引するわけですが、チャートパターンを探すというより気づくといった手順になります。

では、図を用いてもう少し詳しく解説していきましょう。

チャートパターンが有効になる環境

チャートパターンが有効になる上位足と主足の関係を下降トレンドと上昇トレンドに分けて解説していきます。

上位足が戻りの時の主足の戻り天井(ショート狙い)

下の図は、上位足の環境(4時間足)を表しています(日足や4時間足は例なので自分が利用する時間軸にあてはめて応用してください)。

上位足の環境を拡大(下降トレンド)

赤の四角で囲った部分を主足(例えば1時間足や15分足)を使って狙います。

余談ですが、四角の位置は、すべて同じ確率で狙えるわけではなく、真ん中の四角が一番狙いやすいです。

これは、いわゆるトレンドの追随期にあたります。

それを理解して分析してみてくださいね。

下の図は、先程の赤い四角の部分を1時間足でみたものです。

下降トレンドの中の上位足の戻りと主足の戻り天井の関係

上位足が戻りをつけているからこそ、1時間足や15分足でチャートパターンが活きてくるのです。

1時間と15分のどちらの時間軸を使うかは、出ている波形によって変わります。

1時間足で見づらければ15分足でも確認するし、15分足でごちゃごちゃしてて分かりづらい場合は、1時間足を利用するといいでしょう。

例えば、三尊・トリプルトップ・Wトップ・ラウンドトップ・スパイクトップのような波形は、15分足を見たほうが早くエントリーできる傾向にあります。

一方、下降レクタングル、ディセンディングトライアングル、下降フラッグ、下降ウェッジ、下降ペナント、シンメトリカルトライアングル、拡大型トライアングルのような複雑な形は1時間足で見たほうがだましにあいづらい特徴がありますよ。

上位足が押しの時の主足の押し底(ロング狙い)

上昇は下降の反対ですが、違って見える人もいるかも知れませんので、こちらでも解説しますね。

エントリーに優位性があるのは、下記の図の赤い四角部分です。

上位足の環境を拡大(上昇トレンド)

こちらも下降同様、真ん中の四角が追随期となり一番狙いやすい位置になります。

左の四角は、先行期になるので大きなレジサポ、例えば日足のレジサポのようなものがあれば勝負しやすい場面となります。

エントリー部分を拡大すると下の図のようになります。

上昇トレンドの中の上位足の押しと主足の押し底の関係

このポイントは、底型のチャートパターンを狙うところですが、1時間足や15分足だけを見ると、天井の型が出現することもあります。

そういうときに、空売りを入れてしまうと担がれてチャートパターンは使えないじゃないか!ということになるんですね。

この押し底では、戻り天井と同様、底型のチャートパターンが機能しやすい場面です。

中でも、逆三尊・トリプルボトム・Wボトム・ラウンドボトム・スパイクボトムは、細かい動きを把握して早めにエントリーできる15分足がおすすめです。

一方、上昇レクタングル、アセンディングトライアングル、上昇フラッグ、上昇ウェッジ、上昇ペナントといったチャートパターンは、細かく上下する特徴があるので1時間足で見るとだましに合う確率が低くなりますよ。

ここまでの話は初心者向け

実は、環境把握してチャートパターンを見てエントリーするというやり方は、初心者向けの話になります。

もちろん、上級者でも手順は同じなのですが、チャートパターンにこだわらず、大衆心理を考慮して注文が集中するポイントを狙ってエントリーすることが多いんですね。

このようなやり方は、後から見ると自分でも取れたんじゃないか?って思えるけどチャートパターンに当てはまらないからどうすればいいんだ?ってポイントでもエントリーできるようになるわけです。

ここまでできるようになると、安定的な取引の機会と高い勝率が得られるようになるので専業トレーダーへの道が開けるようになるんですね。

こういった大衆心理を使ったり、理詰めで根拠のあるところを集中して狙っていくことができる書籍には、なかなか出会えなくてやる気のあるトレーダー達が退場に追い込まれていくことが多いのが現状です。

私が読んだ本の中では、下記の書籍がチャート分析の一つ一つの本質を解説しており非常に役に立ちました。

大衆心理を利用してトレードするのに役立った書籍

現在、この本は送料のみで手に入れることができるので一度手にとって見ると、チャートの見方が今までと180度変わりますよ。